ひる

休日なので落ち着いてできること
 氷菓22話(最終回)
戦慄した。ぶるぶるきた。要は空気であり空気感である。
田舎のまつりの行列の準備のぴりぴりした感じ、トラブル、誰かを叱責する声、それから。
 女性が着つけをしている場面、その中にいる女性は「高貴な方」であり、名家であり、きがるにお話ししていいものではないような空気。
 まつりのあとのちょっとした宴会(ちょっとしたという規模ではなく、おおきい)。
 境内というか社の中では穢れ払いをしているが外では高校生が3人でまつりのあとのゆるんだ空気、その対照。
 こないだのバレンタインについてふりかえってみるがそれほど捗々しい進展はみせていない空気(ハタからみれば十分に「壁を殴りたい」くらいのものだが)。
 
 そしてエンディングへと向かう、どうしようもないくらいの緊張感、とくになんでもない土地かもしれないけどこれがわたしの土地、これがわたしのずっと生きていく土地なんだ、ということを、見せたかった、知ってほしかった、という、えるたそ。えるちゃん。える氏。
 妄想の中でなら告白に等しいパートナーとしてオレが。、。・。・・
 と言おうと思ったけどやめてしまった折木くん。
 
 でももう4月で春なのだった。春が来た。きている。ここに。
 
 という1本でありゆるんだところがまったくないストーリーは集中を要求する。
 原作改変というほどのものではないと思う(原作はこれから読むよ!)が、それでも2クールのアニメであるし、なにかをつくって乗せて積み上げて発展させなければならない。構成は見事だ。省エネ主義は崩れ、たがいに惹かれあう若い二人(なんちゅう昭和の文言)、が、これから未来へと、歩いてゆく姿が想像できる。すばらしい2クールだった。拍手。