よる

東京に日帰りでいってきた。
美術展2つ、レストラン1.
練馬区立美術館
人間国宝 大坂弘道展 正倉院から甦った珠玉の木工芸
静嘉堂文庫美術館
「受け継がれる東洋の至宝 PartⅢ. 曜変・油 滴天目 −茶道具名品展−」
幡ヶ谷の「ハーベスト」さん。
 
いやーすごいすごい。
まず大坂弘道展。予備知識ろくにないが、とにかくすごい。その技芸がすごい。わからんがすごい。
正倉院宝物、紫檀画箱。その模造(複製?)の依頼を受け、苦難の末に完成。錫の象嵌なんだそうだが。それが錫であることをつきとめたのも大坂さんなんだそうだ。
 正倉院宝物にふれたことで、作品の世界がすごく広がった、とのこと。
 
 先日見たdomani明日展での小尾修さんの言葉を思い出す。フランスにて、西洋絵画の模写を通じて、世界がひろがった感じ。なぞるとか、かんじるとか。
 
 ともあれ木工芸であるがその極北である。こまかいなんてもんじゃない。そして、また文様がすごいというかそもそも正倉院であるからその時代に生きた職人であってその人がつくったデザインがもうすごい。古代貨幣みたいなデザイン。
凸の、下に足を二本つけたような。ああもう口で言えない。目で見るしかない。そもそものものがすごい。
 象嵌とか、正気の沙汰じゃないわ。
 
 そのあとおもむろに二子玉川に移動。曜変天目茶碗を見にいく。世界で3例しかみつかっていないというものである、その1つである。(4例目が中国でさいきん見つかったそうです。かけらだけど)
 いやーしかし茶碗もそうだが、この展覧会は茶道具コレクションであり、茶道具すごいね。白磁がつるつるだね。
 そしてやきもの。野々村仁清の『数茶入』十八口揃。
 18種類の茶入、すべて形が違って、それにいちいち名前をつけてある。形から「瓢箪」とか。
 そもそも見てうつくしい器であるとともに名前がおもしろい。
 「茄子」は、黒光りしてまさに茄子だ。
 
 焼き物はすごい。何年でも残ってしまう。そのまま残ってしまう。1000年とか平気だ。
 
 あとは渋谷からバスで幡ヶ谷に出て「ハーベスト」さんにいく。メイドさんに教えてもらった。
 おいしい肉を食う。
 
 ドアがしまっていてそのドアが木で中が見えないとか、なかなか一見で敷居が高い感じであるが、そういうのをはねかえすのは、こんどメイドさんとあったときに会話のネタにするためである。
 
 東京はいいねえああいう小じんまりした洋食の店いっぱいあって。
 
 車で帰る。
 
 今回はけっこう発作的にツイッターでみかけた展覧会を見てみたわけだが、すげえわ。世の中すごいのがたくさんある。ツイッターえらい。