よる

帰宅した。
 風呂に入りつつしなの鉄道の田中駅を眺めつつ感慨にふけっていた。
 
 嘘。風呂から出て、ゆうふる田中の二階の回廊に立って田中駅を眺めつつ、この土地にオレはそれなりになじんだなあと思って、思った上で感慨にふけっていた。どこにでも馴染むことはできるが、しかしかならずしもそうではないのかもしれない。オレは山が好きだしどこからでも山が見える長野県は好きだ。静岡県はちょっと平らすぎる、とくに浜松市の市街地は。
 
 金指のあたりでさえ、どうにも物足りない。
 
 まあなんでもいいか。