<物語>シリーズセカンドシーズン 14話 囮物語なでこメデューサ其ノ參
なんというか。
オレはこの話を原作小説ではじめて読んだときに思ったことは
撫子は傲慢というかちょっと不遜というか、どこか袋小路の中で間違った方向に伸びてしまったモヤシというか、そんなかんじのグロテスクな独特さを持ってしまったのかなあと思っていたのだが、こうしてアニメに月火ちゃんとのからみを見ていると、
ああ撫子も普通の中学生なんだなあ
と思えてくるのである、不思議だ。それは生きている人間という意味合いだ。けしてまだバケモノではなく、普通の人間だからコンプレックスもあるし自分がどのように未熟なのかについて自覚が芽生えはじめたからこそその未熟さに耐えられない、もっとなにか確たる他人に対して誇れるものがあればいいのに、なにもない、それは耐えがたいことなのでいっそ破滅したいという感じが伝わってくるし、月火ちゃんもそれに対して真剣に対応してくれてなんて誠実なんだ、と思えてくるのである、
不思議だ。
同じ原作台詞を完全に採用しているのにね。