映画「37セカンズ」について

がんばって浜松のシネマイーラまでいって

みてきました(来週はテリー・ギリアムのドン・キ・ホーテですい!)

 

37セカンズ

主演:佳山明(めい)さん

ラストシーンがいいんだ

ここからネタバレ含む

 

少女マンガ家のゴーストやってた主人公のユマちゃんだが

アダルト誌にもちこむと編集長に「セックスしたことないのに妄想で描かれても」と

言われ

その後いろいろあって(長いよ)

最後にもういっかい編集長のところに持ち込みにいくんだが

その帰り道

いつものように電動車いすヤマハ)で帰り路なんだけど

その帰り道の顔がすごくいいんだ

いいのよ

言葉でうまくいえない

すごくいい

だからエンドロールでいきなりオレはぽろぽろ泣いてしまった

 

障害者(脳性マヒ)で出生時の脳酸欠による運動麻痺であるが

知的があるのかないのかはわからない

 

電動車いすで移乗は一人でできるが

たぶんそうするとトイレぎりぎりひとりでできるとおもうが

尿失禁はある(映画中でもあった)

母の過剰な介護

どこまで過剰か

それはひとそれぞれ

 

母がまたいい演技なんだが

たんたんとした介護ヘルパーの男性がまた淡々としてよかった

まいさん(たぶん有償セックスボランティア)(ちがうかも)や

電動車いすの男性(この人、NPOノアールの代表だ!ついったーではしりあい)

の関係性がよかった

たまたまラブホの帰りにエレベーターが故障で

そこで知り合うのだが

いいんだよ映画なんだから唐突な出会いでよかったんだよ

そうでないと話はまわらない

たまたま彼女はCPだけど

母との関係性はそのままではいられない(いつか母が先にしぬ)

わけだし

娘は独立していかないといけない

だれもがだれしもが年をとれば独立するのだ

CPだろうとだれだろうと

そして父をしらないので父を探しにいくのである

(それまでは介護ヘルパーの男性の家にいそうろう)

なんか房総にその住所はあって

海沿いできれいでさわやかでいいところだったなあ

ああいうところに住みたい

北海道にも住みたいが

房総にも住みたいね

さて父は死んでいたがその娘つまりユマちゃんからみて姉妹

その子は双子だったという

そしてタイにいるのだという

 

なんで双子なのにばらばらになったのかねえ

タイにいたかたわれの子は「(お母さんは)ユマちゃんのほうが大切になった」からだ

というのである

双子なのにねえ

 

とにかくなんでもいいから生きていかねばいかんのだ

そのパワーがある

エンドロールでのCHAIの音楽も最高である

とにかく見てよかった

映画は映画館で

みましょう