「磁力と重力の発見」全3巻

山本義隆「磁力と重力の発見」みすず書房

全3巻読了

いつかは読もうと思っていたが

ちゃんと読むことができた(いつかはと言っているといつまでもしない

のことを避けることは課題であり忘れないようにしていきたい)

 

このあとは

16世紀文化革命(1・2巻)がある

それからやっと買ってある「世界の見方の転換」全3巻がある

先があってうれしい

 

「磁力と重力」のあとがきが一番よみごたえがあるのであり

基本は

思ってた疑問をわすれないようにつづけていた

というところにある

定説への疑問

それから歴史を見るにおいては現代の視点から

みるのではなく当時の視点つまり当時の人間は

どのようなことをそのベースにもっていたか

のことが重要

ということが語られている

つまり魔術は基本としてそこに既にあったのであって

現代の視点から魔術は科学的ではないとかいっても

なんの意味もないということである

あったものを無視するのはたんなる判断ミスである

 

オレとしてはやはり原初にあったこと

「人間は言語でしかものを考えることができない」

を忘れずに保っていきたい

どうもヴィゴツキーの言うことは重なってはいるが

ぴったり重なっているわけではない感じもするのである

 

しかし内言の文法が外言とは違うというのは多分そうだ

 

なんにせよ独学というのは

アカデミズムの中の学問とは違うということが

あって

独学者はそれなりに自らの誤っている可能性の多寡について

常に考えていかないといけないし

それは

おそらくは「自分が他者を加害している可能性」がどこにでもある

(普遍)ということとも重なっていると思うのである

 

そういうことをよく考えた

 

書物は本当に価値がある