旅 アレック・ソス展 神奈川県立近代美術館葉山

18きっぷで高崎まで
そっから新幹線で長岡までである

高崎が雨混じりにもかかわらず
花火大会とやらで
浴衣女子でめちゃ混んでいた

今日の寄り道は
神奈川県立近代美術館葉山で
アレック・ソス展である

なんといいますかね
作者の
精神性というか
なんでそんな写真撮るの?というのは
最も愚問ではあると思うが
それでも
明るいものが見たいのか
くらい陰鬱なモノクロームが見たいのか
技術の面だけでモノクロームを使いたいのか
 (展示解説では光量に左右されないモノクロを選択したとの記述もあった)

だいたい
被写体が隠遁者やひきこもりだ
というだけでダークな色合いを想像する
そして意図の暗さを思う
なんてのはそとからの決めつけである

今読んでいる「君は永遠にそいつらより若い」に
リストカットする女子が登場するが
だからといってリストカッターが絶望にまっみれた暗い子だけとは限らないのである

しかし隠遁者や引きこもりを))(あえて?)題材にしてというのはたしかにこの社会のメインのストリームから逸脱していこうという感覚を思わせるのは
事実そうである

その後にアレックは
人のつながりを思わせる写真へとまたいく
と展覧会記述はそう云うのだがそれだってそうなのかどうか
わかんねえ
じゃんね

写真はそう
何も語らない

あるいは饒舌ではあるが誰もそれぞれの
見る人にむけて
別々のことを
語りだす
みな
それぞれの受け止めをするし
どれもが正解で
あるいは正解などない
という多義性を保証するのが
写真芸術なのではないか

言葉を持たずに世にでてくるわけだし

雪のモーテルの部屋のドアにむかって
雪の上の足跡だけが写真にある
それをみてなにを思うか?
なにを思っても
いい

ミシシッピをめぐる旅

なんもかんも
すべてがある

写真てすごいね

ナイアガラだって

何もかもが
そこにあるよ