調子が夕方にかけてあがってきたので読了(ケチるの方だけである
同じ単行本に収録のもう一作はまだ読んでません)
デビュー作がジムデボディービルの話で
今回は冷え性の話である
構図はものすごくわかりやすいし
わかりやすい上にものがなしい
おわりかたも物悲しい
すぐれた純文学
なにかの身体性に関する表現がこの作家にしかできない調子で
かかれている
それは「身体」の声を自分がきくことでもあるし
女性であるという身体がそこでなにかの声をあげていることでもある
し
男性性の支配する世界の中で生きていかざるを得ない感じでもある
かならずそうなる
身体は操作したように動くわけではなくあくまで身体の論理
にしたがってしかうごかない
それにしても機械の描写が工事建設の用語の扱いが見事な
小説だった
タンクの建築を請け負う会社であるという設定だが
つまるところそこでのホワイトカラーであるので
いちばんしんどいほうの仕事である
発注・見積・受注・下請け孫請けである
立場は下請けになったりなられたりする
オレも遅ればせながらやっとそのへんの用語の想像がつくようになった
大変な世界である
マジで
しかも男性ばっかりだし
そういう見事な小説だ
さああとは明日にかえすところまでに「パレードのシステム」をよみおわる
だけだ
やっと主人公が台湾について梅さんとも合流して本来あるテーマの中身
にかかわりはじめているような気がする
オレだってなにもしらないのさ台湾における日本人のしたことと
そのあとについてね