美術館

いってきました豊田市美術館

(Hanakoも買ったよ)

 

さて

「ねこのほそ道」という企画展示だったのだが

(現代美術はむつかしい)

うまれてはじめて美術館で展示を倒しかけたが

監視員のお姉さんは怒りも駆けつけもしなかったので

まあいいかっていう

ハプニング型の展示だったからかなー

泉太郎さんの作品

なんせ

こないだのリヒター展で使った壁の穴をそのまま使って

そしてリヒター展でつかった作品名表示板までそのまま使ってるからね

びっくりしたね

 

おおきいタバコが三脚の上にあるやつを足でひっかけてたおしかけたんだけど

タバコは柔らかかったよ

クッションみたいなね

(あくまで意図しないでさわっちゃっただけですからね)

 

概念としての猫がいそうな「大きいテーブル」

落合多武さん)

本当に大きくて

このくらい大きいといいな!広いし!って

いい気分になりましたね

テーブルの下にいくらでも猫がかくれていそうだったからね

 

しかしオレがいちばん興味をひかれたのはこっちではなく

 

令和4年度新収蔵品展

でした

 

収蔵品を市の予算で買うわけで

そりゃばんばん買うわけにはいかんでしょうね

 

でも寄贈はあるわけで

加納光於さんの版画・・あれ版画だよな

のシリーズはたくさんあってよかったなあ

メタルをプリントってつまりメタルのものに絵具を

塗ったそれを紙にうつしとってるんだよね

青いインクが光の反射みたいにうつくしいの

分からん用語も多かったが

 

寺内曜子さんの「正方形」のシリーズ

うまく説明できないがもとは正方形だったものを切ったり

まるめたりするとこうなるっていうね

 

堀尾昭子さんの「無題」のうつくしいことといったら!

こっちは展示場所が離れていて「小さきものー宇宙/猫」という展示で

宇宙のところに英語表記だとMultiverseって書いてあんのよ

学芸員の意図ですわよね

その「無題」だけど

とても小さくて

アクリルなど

つくられて

たとえば小さい小さいグロッケンシュピールみたいなの

1つは鏡であとはグレーなどのアクリルが塗られていたり

 

直方体じゃなくて長方体のちいさいものにアクリルで

グレーや青のくすんだ無彩色が塗られていたり

 

小さいことによりそこに宇宙がやどる(猫もまた小さいからそこに宇宙が

やどる)

って展示のところに書いてあって

まさにそうだな小さいからそういう世界がうまれるんだな

って思いましたと

 

さっきの「大きいテーブル」は本当に大きいし

こっちは小さいの

 

それこそジャコメッティの彫刻とか実物はじめてみたときに

こんなに小さい!って

すごく驚いたが

それは小さいことにこその意味があるんだなあと

思ったなあ

 

小さいつながりでは

徳冨満「テーブルの上の宇宙」の展示で

「0 ∞」って作品がありまして

これもものすごく小さい

螺子が二個立っていて

その上部に0と∞が彫刻してあるんです

 

ちいさいがゆえにそこにこもるこめられた宇宙全体をそこから感じて

しまう

わけで

この方は若くしてなくなった芸術家で

愛知県の出身で

 

愛知県美術館豊田市美術館とで共同で

作品の収集と保存をすすめているようです

 

そして最後にとっておいたがオレが今回いちばん

をうけとったのが

若林奮「水没の振動尺」であります

 

新収蔵品展が期間がすごくみじかい(2週間弱だ)のはなんかのアレなのか?

他の展示の影響?

 

ともあれ

いろんな公立美術館をまわるようになってわかったのは

企画展

じゃなくてそもそも収蔵品がたくさんあって

それらは公費で買い集めているわけで

それを

たまには展示するというか

見せるというか

もっとたくさんおもしろいものがあるのに!みたいなこととか

 

それは滋賀県立でさかんに収蔵品展をやっててかなりおもしろいので

あそこは現代美術とアールブリュットをやってるからねえ

実物はすごいよねえ

 

 

収蔵品展がすごく好きになって

豊田市でも宮脇夫妻の作品たちは大好きで(今回もさいごにあの部屋いって

宮脇綾子先生の刺繍アップリケをみてきて春だからこごみとかパンジーとか

春らしい作品がたくさんあってよかったわあ)

 

そういうわけで美術館にはたくさん通って中身が変わるのをみてたのしむというか

 

 

なかなか若林の作品のところにいきつかないなあ

 

ともあれ

 

若林は彫刻家であり

豊田市美術館

すこしずつであるが若林の作品をあつめており

今回の購入に踏み切ったのもなにか

目的があるんだろうけど誰にきけばそれを知れるのであろうか

「水没の振動尺」

そもそも「振動尺」というものは実在するのか?造語なのか?

検索すると建物建築用語で似たようなものはあるようだが

(たとえば「浸水標尺」)

 

振動尺についてはさすがに豊田市であってちゃんとそのヒントは

ある

www.museum.toyota.aichi.jp

 

この中の「振動尺試作Ⅰ」の解説に振動尺の用語がある

 

しかしまあ

 

「水没の振動尺」(2002)の話に戻りますがこの

作品がどういう形をしているのかは

www.museum.toyota.aichi.jp

このページのトップに作品写真があるわけですが

 

紐でつながれている2つの四角い物体がありますが

 

これがね

石の彫刻にしか見えないんですわあ

あるいは「紙を重ねて上から石膏水溶きをぶっかけて乾かしたもの」みたいなね

 

しかし材料は「紙、鉄、綿、銅、インク」なんですよ

石にあたるものがない

あのざらざらとした表面がどのようにできているのか?????

 

水没

に関しては四角いものが

あたかも長い間石の埠頭または艀(はしけ)が海水に浸かっていたかの

ような喫水線痕みたいな線が色でひかれているので

そこが水没痕なのだ!と

理解( )することができる

まあこれが本当に理解とはぜんぜんかぎらないのである

 

現代のやつはわからんがおもしろいわ

 

こんなにたくさん日記書いちゃうくらいおもしろい

 

よきかな