日記はオレの自動書記であって垂れ流しだから
読むのはオレだけである（それでもできるだけ未来の
オレがわかるように書こうとはしている）
しかし他人が読むことを前提にした文書はことなる
これがここでいう「書く」ものである
それは審査を受けたいから読んでほしい小説でもあるし
相手がそれを読むメールでもある
いま姉にメールを書いていたのだがそこではオレは
できるだけ相手がそれを理解しやすいように
意図を示すための文章と報告の事実とを書いて
それらが混ざり合わないように
オレの想像だという部分と事実の報告が混ざらないように
などのことを気を付けて配慮して書いている
いやさこの日記だってそのように配慮はしているが
なるべくね
だからそうそれは「他人がそれを読んだときに」どう
考える？思う？ことを配慮するのだとしたら
それもまた
「（小説から）離れて 書く」ことになるのだと思う
離れていることが必要だ
って
そうなんだねえ
と
思ったんだよそれは保坂氏の小説についての本を読んでそのように
オレは理解したんだけど
離れていることは大事なんじゃないのか離れていないと
それを見ることもできないわけで
見ることはくっついていたら見えないのである
なにも
観察者
