しかしまずこの書は
ルソー
の書いたシナリオから逃げられないやつらが実際に古代史や人類学を
学んでいるわけではないし
根拠なく人類の古代の社会について書いていると喝破している
しかしここで特筆すべきはルソーの書いたそれが
いまだにそんなに「呪縛」のように長く思考の中につづいていることだ
まるでそれが真実のようにね
ルソー本人が思考実験だと言ったのに
その部分は忘れられている
だいたい一般意思だってあれだよ思考実験であってフィクション産物でさえある
仮定としてのアイデアが優秀すぎたSF作家みたいなもんで
でも当時はSFってことばもなかったしね
だからルソーが化け物だっていうことだよ
たぶんね
それはオレが万物の黎明を
よむまえに新書で
ルソーの話を読んだからだけど
たしかに成り上がり方とか女とのセックスをたのしむバラエティとか
すげえやつだと思うよあの時代のベストセラーもつくったし
知識階級にもぐりこんだわけだからね
まあ人間像はいいとして万物の黎明は長いよ
そうだね