しずかな晴れた冬の昼の太平洋岸はあったかく落ち着いて

このよに楽園というものがあるとすればここだ

 

わかっている

 

わかっていない なぜこれがテンポラリーだと言ってしまうのか

これこそこの永遠につづくを望むものに決まっているのに

 

しかし望む望まないにかかわらず時はすぎうつり

すべては過去へと消えていくのである

 

オレが今感じている

病み上がり中の鼻孔の奥のキナ臭さや

体温のちょうどいいかんじ

外からの空気と室内の空気のまざりぐあい

湿度(冬のこのあたりがいちばんいい・・・カラっとしていて)

 

なにもかもがゴールデンベストである

 

昼飯も食って

 

空腹感もなく

 

ねむくなってくる

 

すべてが

すべてが

 

ここで瞬間をもった明るさにストップしてくれたらその

切片刹那の中に永遠に生きていられるのに

 

こまったことに永久ストップしない必然の中に

生きている

 

老いて

 

トイレもいかなくちゃ

 

無職の

この身は

まだ無職

とてもいい

生産性なんてマイナスでいいのだ

 

とてもいい

 

祝福されるべき

無職