映画「憐れみの3章」について

原題「 KINDS OF KINDNESS 」

この映画についてはさすがにストーリーをネタバレとかそういうレベル

ではなくてとにかく最高に酷く最高にグロいし

なんなら「セックスと死しかないのかよ!」であるし

そういうこといえば昔からセックスと死しかなかったのだ

ともいえるわねエンタメなんてね

 

とにかくウィレム・デフォーが気持ちわるいのだが

べつに等しく全員気持ちわるいし

まともなやつは誰もいないし

同じキャストで3つの話でそれぞれべつの役やってんのにさあ~~

もう~~

という最高の映画ですね

 

エマ・ストーンの「変なダンス」いつでてくんのか待っていたら

最後のほうで出てきてオレは好きだね

単純に

あれは

ダンスの原初はこうだったみたいな気分だね

ルイジアナのロケだったみたいで

モーテルとかほんとアメリカン・モーテルで

オレはちょっと懐かしくなったね

ああいうかんじの南部のモーテルさ

生涯を閉じるまえにもう一度くらいは泊まりにいきたいね

 

全体に悪夢だが

1つ目の話は「自ら悪夢へと戻っていく男」で

2つ目は「悪夢に確証があって悪夢から抜け出そうとがんばりすぎる男だが観客からみると悪夢ごっこしてるのはあんた(男)本人の方じゃないの>?って混乱する話」で

3つ目はまさに集団悪夢たる「新興宗教団体」に熱心すぎたのでまったく報われないエマ・ストーンであった

というこのどうしようもないとほほにして最悪なおわりかただぜ

内容について知るならネタバレサイトをみればいいわけだし

しかしなんというか

本当にこれはお値段の価値の3倍くらい映画的な体験をしたと

思うね

3話目はなんとなくうっすらさいごの結末が読めてきた感じもあったんだが

とにかく1話目が気持ち悪さが最高に気持ちわるくてしかも

その悪夢的状況があるときにじゃあ主人公たる男はどうするのか?という

行動が途中から暴走してるようでちゃんとその男なりに考えているんだな

という主人公の中では理路整然たる行動でしかし観客たるオレたちからみれば

あきらかに完全におかしくなってしまったの>?何してんの?どういう意図で

動いてるのあんた?って感じだったから

観客としてどっか行き先わかんないコースターにのせられてるかんじがして

そういう「わからないよ!」みたいな感じが最高に最悪だったからよかったわ

 

そういう意味では2話目の主人公(1話目とおなじ男なんだけど)だって

最初からクレイジーというかおかしいというかビデオなんか見てる場合か

というかんじだがまさにビデオみちゃうからああ~~そんなビデオ録ったり

してたのかよ~~というかんじで最初からもうアカンタイプの男だった

というそれがまたこいつが職業警官だからさらにアカンな~~

という感じのあきれかえる全てが奇妙なねじれをそのまま前に進んでいく

蛇がのたうちながら波うって進んでいくかんじね

悪夢とはまさにそういう悪夢

 

よかった見てよかったわ

2050からはじまって長い長い宣伝などをみてからの165分で

そういう深夜にかけて見るべき映画だったわ

よかったよ