映画「あんのこと」について

伏見で鑑賞

豊田市から一本でいけます

 

ううう

 

ネタバレ重大なのでみたくない人はここで

帰ってちょうだいね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて

主演・河合優

オレは好きなんですそれこそ

古書店にやってきたおしかけ女子高生

のときから好きです(「愛なのに」)

もちろん「少女は卒業しない」が最高なのはいうまでもない

 

ともかく「実在の事件を題材に作成した映画」である

一部フィクションもふくまれる(子供をあずかるくだりはフィクションだそうで)

 

ともかく少女が虐待母親に売春命じられる母親の男からシャブ打たれる

の話であるが

そこから

「協力者である刑事」の協力やアドバイス

覚せい剤をやめて仕事をみつけて

さらには「覚せい剤からの脱却をめざす当事者会」を「取材する記者」

の紹介もあり介護施設で仕事をみつけ

夜間中学で勉強し(中学いっていないから)

となんとか母親から離れて自立を目指していたが

 

うまくいかなくなることがおこる

刑事も逮捕され

記者があきらかにした記事で当事者会は解散し

コロナで仕事してた介護施設から一時休暇を言い渡され夜間中学も休校になり

うまくいかなくなること(これはここに書かないが)によって

最終的には覚せい剤にスリップし自殺する

という話である

 

・河合さんのアップがかなりあるがそのときの肌の黒ずんだかんじとか

唇の皮膚の荒れている感じなど

すごいぼろぼろっぷりである

・母親の暴力と暴言がいままでみた映画の女性同士親子の中で最高度に激しく

母親に同情できる要素がまったくない上に都合のいいときだけ娘を「ママ」と

呼ぶその気持ち悪さの究極

佐藤二朗の演じる刑事がどういう風になっていくのかと思ってみてたら

逮捕されてたのでびっくりした(なんでかはここにはかかない)

顔が

この人はそういう人なんだ・・という顔である

顔はすごいね映画って顔だなあと思う 話し方もそうだけど

・記者の稲垣吾郎がこれまた狡猾でもなく器用でもないが

記者としてやるべきことはやる・・・しかし正義の代弁者でもなく

なんか

とくになにもできないことをかみしめる役である

思えば「正欲」の検事もなにもできない人だったなあとか思いだす

 

・護あさなさんが俳優活動で出てきてたのでびっくりした(どおりで

観たことある顔だと思った)

 

・なんちゅうか本中華 河合さん演じる杏さんが

ずっといろんな場所で家(ゴミ屋敷)で母親に蹴られたり警察につかまったり

刑事にラーメンやに連れていかれたりいわゆるDV逃げるシェルターにいったり

職場として介護施設にいたりするのだが

かなり後半になってからやっとそのシェルターの中の自分の部屋で

ひとりでノートになにかを書くシーンがあり

おもえば杏は一人で過ごす時間というものをずっと

全く過ごしてこなかったのだなあと思った

 

介護施設で杏のことを好きになる老人がいい老人だった(ああいう

人いますよええいます)

 

・ついったでプロのケースワーカーの人が

万引き家族よりよっぽど現実を反映してる」とほめていた

 

・「市子」で市子を救いたいとかいってた男が後半で市子の母親に話をきいて号泣しているシーンをみてオレはドン引きしたのだが

そういうドン引きシーンがまったくない映画である

そこがこの「あんのこと」はちゃんとしている

だれも不合理な優しさなどは見せていない

 

・しかしあの「子供をおしつけていく女」だけは

どうしても杏の母親よりもっと許せない・・・とオレは思ってしまった

てめえだけ生き残りやがって・・・とか思った

 

・これからも河合優実さんの映画をみていきたい(次は「ナミビアの砂漠」9月だ)

(ルックバックの声優もあった!)

(こないだ見たルックバックの予告編はよかった・・・もう予告だけでおなかいっぱい・・・)

・入江監督の映画もさかぼのって見ていきたい

 

・邦画が令和になってだんだんよくなってきている

 

と思うがオレは映画評論家でもないので

とりま俳優さんと監督さんの好きな人を追いかけていく方針で