それで、まあ、専門学校ってやつに入ったのね(入るにあたっても大変でしたわ、いくつか受けて何個も落ちて、最終的には、追加募集ってのがあったので、一回落とされたところにもう一回面接受けにいって必死で訴えた結果としてまあ入れてもらった、よかった)。
 専門学校は理学療法士の専門で、夜間部で、4年制。
  
 昼間は仕事をするバイトをする、そういう人のためのところである。 
 
  まあそれで最終的にはオレはクロネコを二カ月バイトして1カ月は短期を探すというサイクルに落ち着くのだが、それまでの間にはいろいろあった。
  
 最初は、「リハの学生なんだから、いわゆるリハ助手という職で仕事しながらバイトすべきだ」
とか思っていていろいろ病院を探したがみつからず。
 東京郊外(小田急とか京王とかのはじっこの方ね)でやっと老健でのバイトがみつかった。
そこは老健で、入居の人(といっても老健は在宅から限定的に住むところですけど)と、通い(通所)の人のリハをするわけで。・オレの主な仕事は掃除とそのあたりの整理と、あとは人の送迎である。
 最初に行ったときにそこにはつとめ人のセラピストが2人いたのだが、1人はのこる人で1人は「今週でやめる人」だった。
 その、やめる人から、最初に言われたのが、「本当にここに勤めるの?やめた方がいいよ!」だった。
 というのは、「のこる人が、あまりにも人間として周囲とまったくなじめない、おかしい人なのできっと君はすごく迷惑被るしだからやめた方がいい」だった。いや、なじめないとは言ってなかったか・・・
 とはいえオレとしてもさんざん探したバイト先なので金ほしいしそう簡単にはやめられない、
 と。
 
 で。
 
 まあ1年働いてやめることになったわけだが、まあきつかった、「おかしな人」は、きつい。ものすごくアレだ、理不尽に言葉でこっちを責めてくるわけだがそれオレの瑕疵じゃないしなってのもたくさんあって、
 それでまあオレは明らかにいびられていたのだが、
 それは周囲にもすぐわかるし(その人は人前で大声でオレを叱責とかするしね)、おかげで、老健の他のスタッフ(介護の人とか、掃除のおばちゃんとか、事務長とか)はいろいろ優しい言葉をかけてくれた。さいごの2カ月くらいは配置換えしてもらって介護の方にいってオムツ交換とかやってたし。役にたったと思う、なかなかそういう経験させてもらえないし。
 あとは掃除のおばちゃんが「どんなことがあっても挨拶だけは大事にしろ」と教えてくれたのも大きかった。・ 
 どこにいってもいろいろあるわ。と。そこでは思ったが。