古書店。神保町の。すずらん通りの。ここでバイトした。1998の夏あたりから2003年末までだと思う。
あっというまであるが、ともあれ。
2002という年について考えていたんだ。
2002年。・。多分古本屋でレギュラーバイトの4年目である。社会保険がナイから自分で国保の保険金と国民年金の金払ってて高いなあと思っていて、バイトの給料は月極め20万で、でも将来の見通しがないから、なにかの自分の将来への投資など全くせず、なんとなく過ごしていたのだ32にもなって。恐ろしや。
文章にすると本物のクズであることがよくわかる。
このクズっぷりこそがオレの元々の本質でありこのことは今でも全然変わっていない。
多分に32でアルバイトとか言うのが恥ずかしくて同級生とかとは付き合わず、バイトの同僚とかと遊んだりしてたはずだ。あとモー娘。とかハローの周辺を追っかけていた。
2002夏はハローの転回点である。
まあそれはいいとして、何も考えずに生きてたというのは金があったからだ。生活できたからだ。恐ろしい。
まあそのようなバカ時空間を暮らしてきたのが今のオレであるから何があろうと驚けない。
というか。バイトで仕事することだってそれなりに大変なことだったのだ。万引きに目を配ったりレジの中身を計算したり、新人バイトを教えたり、変な客に対応したり、ネット通販でページつくったり、データベースの運用に苦労したり(今思えばそこでアクセスを勉強すべきだった),まったく。
でもそれは多分に自分でも古書店をやりたいという若人にとってはいい経験だが、オレにとってはムダだったかもしれないーーいやそうでもない。顧客というバカみたいなワガママなやつを相手にして、客は全部が敵でもあるという事を学んだ。いまでも対人販売の店は好きではない。
あとは客の多様性ね。
対応は個々人それぞれ100人の客に100通り。
本の好みも100通り。
どんなクズみたいな本にも売れる可能性がある。
そう思えば、古書店バイトも面白かった。ただ、だんだんネットに押されてリアル古書店には不況がやってきて、最終的にオレはクビになるのであった。その前に専門学校行こうと決めてたからよかったけど。