今週のサンデーとマガジン

マガジン。ほしのあきグラビア。ほしのあきを見ていると、グラビア原理主義のようなものを感じる。原理主義というのは「本来のあるべき定めを徹底したら、かえってもっとも身も蓋もない様相があきらかになってしまったーそしてもともとの目的を達成するために一部矛盾まで生じてしまった」ということをあらわす言葉としてここでは使っている。
 グラビアっつーのは正直言って「夢」である。そのへんにいる女性が普通の服をきてるのに対して、グラビアの女性は、たいてい、巨乳で露出がはげしくて、ありのままの体を露呈してる。それはそういうものが見たいからである。みたいような夢をみてたらそういうのが出てきた。なんかいまオレの頭に浮かんでるのは古き良きアグネス・ラムとか宮崎美子ちゃんとかである。宮崎さんはいまやいいかんじのおばさんだがあの人は本当にいいかんじのグラビアガールだったんだよー。ってかここにいま表れてるのはオレの古本屋バイト時代の弊害(遺産)である。GOROも週プレも月プレも、スコラも写真時代も、なんでもかんでも見まくった(仕事で)ために、すぐ頭にうかぶのがそういう古いのになってしまったのだ。まああれだ、当時はネットとかなかったし水着というものはそういうところにしかなかったのだよ。夢。
 しかし今週のマガジンでほしのあきのやっていることは「不自然」である。自分の家の中という設定でなぜか水着でビキニ、の上にエプロンとかである。裸エプロンよりもなお、奇妙でいやらしい。ああいやらしい。とても。おかしい。場にそぐわない。
 現代というのは「着エロ」とか「ヌードじゃないけどニプレス」とか、おかしなものの氾濫する時代である。なんでかというと、いろいろ時代を下りてくるにつれ普通のグラビアではものたりなくなって、刺激の強いものを求めて、どんどんやりすぎなことをしているうちに現代というところにきてしまったのである間違って。こんなへんなグラビアが氾濫してるのは日本だけだ多分。
 日本のAVが世界の最先端なのもぜったいこういう影響なのである。エロに関してとにかく強度を求めている。それは、最早「無修正が違法」かどうかとは関係のないところにいってしまったのである。これだけ
 とにかくほしのあきの今いるところというのは変なところなのである。正直いっておばさん年代で、それでいてある程度かわいい(一応矛盾)。細身で巨乳(一応矛盾)。TVバラエティに出るけどグラビア続ける(なんとなく矛盾)。しかも扇情的なグラビアを少年誌で(これは多分矛盾)。
 まーこれは全部褒め言葉なのである。
 多分こういう現象というのは日本の二次ーエロマンガがこれも世界最先端に近いんだと思うところのものに近い現象だと思う。こういうのを法でおさえようとするとロクなことがないことをわかってほしいもんである。
 ほしのあきのことばかり書いていたらぜんぜん漫画の話にならん。ましてや簡単にすまそうとしている。そうはいくものか。いや。疲れてきたし。
 えーと「絶望先生」ものすごい久しぶりに読んだが、ちゃんとレベルが一定で本当に偉いと思う。でも、木津さんを落ちに使うのは使いやすいだろうだけにやめてほしい。と一応主張はしてみるがこれがいいという人もいるのかなあ。
 福満しげゆき「東村山あたりの夕日」第二話。なんだこりゃ。えーと実際にエロいのはこの主人公の女の子のカラダ、だけだ。そんでもって実際には「エロい”事”」は、一切描かれていない。隠されている。どこにもない。そういう実験か。たしかにこれはエロい。がんばれ福満さん。本当はゴツイ顔って本当か。
 あとエア・ギアの大暮先生の描く女子の体の線は本当にそれだけでエロいなあ。
 なんかエロの話ばかりだ。いや久しぶりに読む週刊の少年誌ってけっこう苦しい。だって話がわからないもの。いきおい、eroのことばかり考えるようになるんだ。
 
 話かわってサンデー。
 フランス料理の漫画。心配していたが、蘊蓄が本格的だったのでよかったよかった。でもきっと新婚旅行には完全に遅刻でおじゃんだよかったよかった。趣味って釣りかよ。そういうヒキはどうかと思う。でもまあいいや。なんだかんだ毎週楽しみにしているようだオレは。
 ゴルフの漫画。今週は完全に橋渡し。ブリッジ。時間の経過だけあらわす回。しかしこういうことができるのは、アンケートの1回1回での人気下降があったら連載打ち切り、を心配しなくてもいい場合にしかできないだろうからこれはまだしばらく続くだろう。というわけで次週に期待でいいと思う。こういうヒキが正しいのではないか。
 ハヤテ。なんだこのニヤニヤ展開、しかもほとんどぜんぶ「女子の頭の中の」妄想を主としたニヤニヤ展開。ナギの妄想、ヒナの妄想。妄想ばっかりだから現実には何も進展してないんだぞ。しかしやっとナギ一行も成田から出発かい。遅いなあ。まあいいか。
 「魔王」。おもしろい。いまのところ、どうして蝉が来たのか、わからないところが面白い。とにかく現れた。しかし、誰の味方かわからないし誰が蝉の依頼者なのかわからない。いいところだ。
 絶チル。んーブリッジ回なのだろうか。4コマの面白さがイマイチ、本編もイマイチ。思ったのだが、この漫画の面白さというのはやっぱメインヒロインにあるのではないだろうか、つまり薫ちゃんである。所詮、いくらオレがすきでも紫穂はサブに過ぎない。薫ちゃんがどぎまぎしてくれないとイマイチと感じてしまう。
 神のみ。・・・・バクマン。を読んでいて思うようになったこととして、読者が「あきない」ようにするのは本当に大変だ。しかし、今のところ神のみを読んでいて、飽きたことが、まだない。今回は攻略が本当に大変そうだ。ひょっとして「ゲームばかりしている桂馬」という桂馬自身のパーソナリティの問題にふみこむのかなとちょっと思ったが、そんなことはなく、ちゃんとヒロインの問題にもってきてるのがうまい。桂馬自身のことに話をもちこむのはもっとずっと後だろうし。しかしうまいね、この「何かが進まない、そこに鍵がある」って展開。正直今回のヒロインぜんぜん可愛くないけどそれはオレの好みの問題なので全然かまいません。
 
 結論、やっぱ毎週読んでる少年誌が面白い。多分マガジンは来週からは買わない。申し訳ないが。

(後記  「魔王」について、蝉の依頼者は、当然潤也だという考え方もあるが、蝉は「このホテルにいる人間ぶっ殺せ」「皆殺しだ」と言っている。このホテルにいる人間、というのは、いま現在ホテルの中にいる潤也も含むことになる。言葉を文字通りにとらえすぎかと思うが、依頼者が潤也とは限らないというのはこのことで可能性として残されるとオム。蝉が現れるのを知っていたかどうかは未だわからない。潤也は未来を読む特殊能力がある、はずだ。未来を読むのと、既知の情報を持っていることとは別のことだ。)
(あと忘れていたが、今週のトラウマイスタはまったくもって面白いよ!必死だよ!必死なのが一番さ!)