ホテルに帰りつくとはこはいかに
連泊でもないのに
オレはホテルを「ここが今日の住処」と思うことができる
というかそもそも未だ いまだ確固たる終の住処が存在しない
存在しないことを少々残念に思っている
ついでに言うと故郷ももはや故郷らしい古郷ではない
記憶の中にある地ではあるが
小学生と中学生の少々であれば
いい思い出などはなくよくない思い出が過半数になり
そんなところからは離れてよかったと思い
アメリカと杉並区には因縁があるのでそれは記憶の旅情とも堅く結びつく
そしてそれはそれで財産目録にとっておいてもいいと思う
「さよなら妖精」を読了
そうかタイトルにすべてが書いてあったのだな
いろいろ思うにいろいろ思うし
まあこれを読まないと「王とサーカス」も読めないだろう
そのあとで2018年末刊行の「本と鍵の季節」を読む と
さてさよなら妖精の感想
感想かきにくい
なんというかオレは容易に主人公に感情移入できるというかほとんど
同一化できる
からして妖精に魂持っていかれる感じもわかるし
太刀洗があしらってくるところでイラつく感じもものすごくわかる
そこがつらくせつなくあとかなしい
かなしい小説だった
もちろんそれは味わいがかなしいというだけで
味の深みとか広がりは無限にあるというものなので
それはオレは読むべきで読んでよかったというものになるし
読んで時間の無駄だったと思うことはなんというかそれ困るなとも思う
よい小説の積読があるので時間をつくって読んでいきたい
旅行に文庫本というのはあれだホテルで読むの巻
列車ではオレは列車自体を楽しみすぎるかビールを飲んでいるかのどちらかだ
そうだね