吾妻ひでお氏の訃報について書く
影響
影響というやつ
とくにこどもと思春期と
雨がふりつづく中で書いてみる今日は休日(平成がおわって次の天皇陛下の即位の礼が行われる2019年10月22日である)
はじめて絵をみたのはオレは小学生で
週刊少年チャンピオンにおける
「ふたりと5人」ではないか
あるいは
コミックスで「チョッキン」であるか
わからん
ともあれ当時のオレはドカベンが大好きで
秋田書店系の漫画は大好きで
近くの友人宅には
おそらくは誰かがのこしたコミックスが多量にあり
放課後に読みふけるという幸せがありそこには
藤子不二雄(まだAとFにわかれる前)
白戸三平
石森正太郎(まだノが入る前)
などなど綺羅星の如くの宝石がたくさんあって
エロスに触れたのもバイオレンスに触れたのもそこが最初で
のちに内山亜紀先生のエロにふれて実際に自慰とかに使うようになるが
吾妻先生の漫画で抜いたことはない
なぜだろう
オレのアルバイト放浪時代には
4コマ誌に描いていたと思うのだが
手元にないし
たぶんすぐ廃刊になるような人気のない雑誌だった
たぶん「まんがシャレダ‼」にとり・みきが「人達」を連載していて
それを読もうとしていたのだと思う
のちにシャレダ‼は「まんがガウディ」となる
そこに吾妻が「まじかるミステリーまおちゃん」を
描いていた
通巻13号の目次だけ国会図書館から
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1830975?tocOpened=1
なかなかそそるラインナップです
ねこじる先生もご存命だったのね
そういう時代
なんか
の
狭間だったのかな
ともあれ
オレが吾妻先生がすきなところは
ナンセンスってなんだろうってことだと思うのよ
意味がない
セックスはある
こんな「クラッシュ奥さん」の書評もある
https://49497.diarynote.jp/200611192108400000/
意義とかとは無縁の世界
ギャグ漫画に分類されるカテゴリは
もうやってらんない
感じになって
漫画をやめてしまう人が多い
壊れてしまうかんじ
のちに「失踪日記」で数々の賞を受賞するわけだが
それはありのままに過去にあったことを記述する
描くスキルが吾妻にあったからであって
ありのままに描くってそうほんとうにそれは
文章でも漫画でもなんでも
ありのままがいちばん難しいにきまっている
自分の恥ずかしさやみっともなさや情けなさ
すべて一旦おいておいて描かないといけない
ありのまま
天麩羅油を飲んで栄養だとか言ってる絵って
描けるか
そんな作品をのこしてくれたことがありがたいが
癌は強いねえ
そんな記憶