よる

土曜で半日なのに夕方までかかっていろいろ業務片づけ。くるしい。
正直いって。年度またぎが苦しい。いろいろ変えやがって。もう。
 
しかし「ぶらぶらひでお絵日記」を読んでいるとなにかとても感銘をうける。マジで。冗談抜き。
 
もうこの日記にこのこと書いたかもしれない、書いてないかもしれない、記憶がない。だからここに書く。
 ホームページの、絵日記を、本にしたものである。
 それだけ・
 だから。文は活字になっているが、絵は、なんかペン入れしてあるというよりもなにかちょっと掠れている。見方によっては、汚い。
 しかし。
 なによりもその絵は現実から浮遊している。
 理想と言ってもいい。
 現実の人間は汚くて、醜い。この絵日記にはちょっとだけ「リアルでがさつな女子高生」が出てくる。本当に醜い。著者は「リアルきらい」とちゃんと書いている。もちろんそうだ。オレもきらいだ。
 そんなリアルはほっておいて、イラスト化された無数の女子高生(とか、無数の女の子たち)が、どんだけ美しいか。イラスト化されたというのがポイント。二次元化。決して美術ではなく、写真でもない。

 
 マンガによる二次元化。
 いままでオレは吾妻先生の果たした功績「美少女を愛でるマンガ」の始祖たることを軽視していた。 いまここでベテランに至ってなお日記にひたすら女子高生イラストを描きつけずにはいられないその精力。
 「こんなかんじの子がもしリアルに居たならば(ぜったいいないんだけど)」という夢。いくらグラビアの美少女がテレビの美少女がそこにいたとしても現実の人間は現実の人間だ。イラストのなめらかな曲線やありえない髪のひろがりや無限にきらめく眼などのさまざまな外見は絶対実現できない。
 まあ吾妻先生の描くのはぜんぶドールにも見えるんだけど。
 
 つまりイラストによって世界が改変されているということだ。