映画「フライド・グリーン・トマト」について

泣いた

 

 

 

1992日本公開ならおおよそ

オレがどこで泣いたかくらいは書いてもいいだろう

いややめとくか

いや  間をあけましょう改行

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ではそろそろ

 

いやいや

「生涯ベスト映画」という人がいるのもうなずけるわ

友だち

その言い方はいろいろあるんだろうけども

少なくとも友達でいいんだと思うの

 

えっと何故見たかといえば「違国日記」で

槙生ちゃんがえみりに勧めてたから

それでもっと同性間の感情の話かと思ったら

すくなくともシスターフッドの話ではあった

しかしなんというかこう

サイダーハウス・ルールズ」だなあとも思ったし

っていうのは「言えない秘密」ということでもあるし

 

しかしまあ黒人で1920~1930年代のアメリカ南部の話だし

裁判やれば陪審はみな白人男性だし

 

ともあれ

 

ジーはきかん気のつよい少女で

ルースは慕っていた兄の恋人だったわけだ

 

しかし兄は鉄道の事故で死ぬ

 

自暴自棄になりほとんど家によりつかず

野外で暮らしたり

野生のように生きるイジー

黒人の使用人ビッグ・ジョージだけが

近くにいるのだった

 

そこにルースが来るわけだが

 

ジーの母にたのまれてちょっとでもまともな暮らしに

戻るようにというような

 でもイジーはぜんぜん野生で不良のままなんですけど

酒のんだり男たちとポーカーしたり

でもルースはイジーの脱線につきあって貨物列車に

しのびこんで食糧を列車から投げとばして貧民に与えたりとか

 

そんなことをしていたらルースはジョージア州の男の嫁に

なってしまってしばらくイジーとははなればなれ

 

でも気になってイジーがルースのところまで車で

様子をみにいくと

これ多分1930年代で女性が車で一人でって

すごいことよね

 

でルースの夫はDVだとわかり

ジーはルースを連れ戻しにいくわけだ

 

しかしDV夫は連れ戻したあともしつこくアラバマまで

きて・・

 

ルースとイジーはカフェをひらく

商売繁盛

 

うーんストーリーはこんくらいでいいか

ネタバレサイトもあるわけだから

 

結局イジーとルースは生涯の友情を築くわけです

DV夫がKKKとつるんでカフェを襲撃したりして

ルースは子供を連れてでていくっていうんだけど

「そんなの許さない」ってイジーは言うんだよ

 

まあ最終的にDV夫は殺されるんだけど(誰が殺したかは

さいごのさいごまで明かされない)

裁判はイジーとビッグ・ジョージが被告となる

裁判の中で尋問があって

証人として証言するルースは質問にこたえて

言うわけだ

なぜ婚家を出てイジーとともにアラバマにもどったのか

「彼女を愛してる」と

そこなんですけどね

そのあとにルースの父が嘘をついて(牧師のくせにうそをつくな)

裁判はDV夫は事故死ということで結審して一件落着なんだけどね

 

ここまで書き忘れていたがこの物語を誰が語るかというと

老人ホームにいたニニーという女性が

結婚生活がうまくいかず食い物に依存するキャシー・ベイツ

語っているという構造になっている

 

なんでも設定を書けばいいというもんじゃないが

ベイツ(役名わすれた)はニニーの話がおもしろくて

最初は「老女が認知で話したがってるだけの昔話か・・」って

感じだったのがどんどん話がおもしろくなっていって

もう親友というか知己を越えた存在になっていって

ニニーのおかげでベイツは変われるのだった

 

まあルースは癌で死んでしまうのだが

 

なんかねえ

何度も話されるホラ話とかあってね

 

うーん書いてるだけで泣けてくるわ

 

最終的には友情こそがもっとも重要だということになるんだが

それは本当にそうだと思うの

それが愛だろうと愛じゃなかろうとどっちでもええやん

友情であることは完全に真実で

おまけに他の人たちもまたそれぞれ

いいんだすごく

ジーに惚れてる保安官とか

アル中の男(ルースのことを好き)とか

 

しかしイジーの「男まさり」というかきっぷがいいというか

保安官が

DV夫のトラックが川からひきあげられた・・・イジーだけでも逃げろ

と言うときに

ジー

そんなわけにいくかビッグ・ジョージだけ捕まらせるなんて

あたしもいっしょに捕まる

っていうんだよ

保安官は「君はそういうと思ってたよ!このがんこもんが!」って

言うんだけどね

つまりはイジーは昔からすごく暴れん坊で

きっぷがよくて

アル中男がカフェでスプーンがふるえてうまく食べられないときも

肩を抱いて店の外に連れ出して一杯やって

慰めというかいっしょにいてやる感じ

そのイジーが実は

みたいな

 

うーん

 

オレの生涯ベストの3に入るかもしれない

 

今思いつくオレの生涯ベスト3であるが

ブレックファスト・クラブ

ウェイブス

フライド・グリーン・トマト

になるような気がするんだよ

 

なんだかねえ

 

人間の感情と他人を思うがための行動って

すごく深いところで情感を揺さぶるし

それが強く記憶になるんだと思う

 

オレがウェイブスをすごく強く記憶にのこらせるのは

後半の

あの妹が学校ですごく孤独だったときの描写が忘れられないからなんだ

そりゃ兄が殺人でつかまれば妹は肩身狭いどころの騒ぎじゃない

おまけに両親も不仲だし

 

なんだろういろいろ思いだしてしまう