図書館でかりてもちゃんと読むとは
限らないが
「一六世紀文化革命」よみはじめた
前作「磁力と重力の発見」からのつづきであるつまり
いわゆるルネサンスが
教え方というか定説がおかしい
というところから
つまり古代文化復興とかいう視点はあまりにも一面だけを
みていて
科学に関してはあきらかに古代のそれとは
まるで関係がなく
「科学的な態度で物事をみる」ことが開始されそれが
別の階級へとひろまっていったのが意義のあることだという話から
序文ははじまる
つまり
「学問」を行うものは階級が上でラテン語を使える身分だけだ
というところから
「実践的」つまり鉱山冶金の技術それから航海術
など
低い身分でもちゃんと実際の手に技術をもって行う人が
それを実学として動かしていく中で科学的態度
つまり伝承や伝説によらず
ものごとの姿やありのままの変化を
記録し
計測すること
や
その物質の姿の本質をとらえることなど
確かめたことだけが真実だという証拠根拠を重要視する
それを記録する
そしてのこす
それについて議論する
という態度が世間にやっと根付いてきて
それはいわゆる平民階級で
おこなわれ
あとは商人が複式簿記をつかう
これが世界のありかたを変える
在庫を売るとか手形とか書類のやりとりとか掛け売りとか
世界へのパースペクティブが変わる
倉庫業とかもこのへんからもうあったんだろうなあ
そういう「文化」の革命があってこそ次に
17世紀には科学革命も可能になるのであったという話につづく
のであった
世界総体とそれを見る力や角度の話は大好き
せっかくかりてきたので
もう1冊の16Cからの身体をめぐるあらゆる思考のほうの本も
よみたいところだ
こっちは身体であるがゆえに性のことが
人間の思考にくっついてくるひっつき虫のように
我々は性と慾望から自由になることなどできない
どんなにとりすましていてもだ
とかね