ゆう 読書感想(’メモ)

1700のチャイムが鳴りまして

 

電話がこねえ

 

それはそれとして読書をする

ヴェサリウスが図版を多数用いた解剖書をはじめてつくったのだが

これはプロジェクトであって

新発見!ではないにせよ

それまで古代のガレノスの記した解剖書について批判すべきは批判し

なおし

記述は観察によるもので

画家を雇い

当時の発達してきた木版画による印刷技術を最大限活用し

医学を学ぶものが実際の人体の死体をつかった解剖の実習を行うことに

制限があるのは当たり前なので

その解剖書が印刷により正確に複製できることを利用して

医学を(正しい解剖に基づくもの)普及させることに尽力したのが

ヴェサリウスの功績

 

でもその同時まだヴェサリウスは「心臓中隔には小さい孔が」というガレノスの説を完全否定まではせず(孔は見当たらないとは言ったが完全な否定はしなかった)

そういう時代的限界はあるんだってさ

そのあとになって「血液循環の発見」がかの有名なハーヴェイによって成し遂げられる

オレのようないちPTでさえ習うところだね

医学歴史は面白いのよ

それが技術であるというところでね

もちろん技術にきまっているのである

だから機械の比喩が使われるわけで

かの天才レオナルド・ダ・ヴインチが

人体のことを「この機械 (tal machina)」と呼んだという

しかし解剖におきて天才的なセンスで解剖図を描いた

レオナルドであるが

自分がそれを研究することには異常に熱心でも

印刷して本を公刊するそして広めることにはまったく興味が

なかったのだそうだ

レオナルドは15‐16世紀の狭間に生きて

まだ本格的な精密印刷本時代になっていないのかもしれない

なにしろ字を左右反転して描くという変人であるし

なんでそんなことをしていたのだろう?