「ノマド」を読んでたのだがそれといっしょに借りてきたのがあと2冊あり
と
である
なんといいますか「家族」というワードを真ん中においたときの
それぞれのそれぞれについて考えていて
・「ノマド」はアメリカの(主に白人の)高齢者がそれまでの暮しが成り立たなくなって車で放浪するハウスレスの暮しを行うものでありTHEYはそれぞれが家族をもたない者であることが大変に多い(夫婦でそのような暮らしをしているのは少ない印象でおおくは単身であり旅先で仲間をみつける)
・「地方に生きる若者たち」はまさにたとえばオレの暮らすここは田舎であり「地方」であるのだがそこで働くことそして生業(なりわい)を得ることそして収入を得ることが
家族
つまり世帯をもつことに直結しているという条件付けがあり
その反面ボーダーラインといわれる15マン円手取りの月収を得られないがために親のところから独立できないとか結婚できないとかつまるところの苦しみの生活がつづいていてそこから抜け出せないという問題があるという
話しである
もちろん地方にも仕事はあり結果的にそこそこの収入になっていくこともあるのだが多くの場合は日本における「仕事の収入」はやせ細っているのが現状でみなが手取り20マンなんて無理ですという世界に住みそこでは長期における年収のゆるやかな増加というのはかつてあったがいまは無い現状であり正規雇用があるだけ天国でそれ以外は非正規雇用で社会保険に苦しみ
現実の金のなさは過酷でありそれはつまるところ仕事をしても儲からない(とても生活がぎりぎりである)ことの現状から抜け出せないことを
意味している
だから「新しい家族」などはつくれないのである
こどもをつくるなんてもってのほかでそんな金はない
親世代からの移転もない
あるところにはあるだろうけどね
でも
地方における若者だって親との同居が好きでしているわけじゃないんだよん
ほんとは出ていきたい独立もしたいんだ
だ
だろうか
そのへんのリアルがここにある2017刊
『よくわかる家族社会学』はそういう日本の家族研究(’社会学分野の)の
最前線をなるべくフォローしようという書であり
定義としての家族が
日本から失われつつある現状もここにある
つまり
皆が結婚できなくなり
日本では戸籍によらない事実婚姻はなかなか進まないので
結果として
単身者が増えていき
「家族」を形態として為している者がどんどン少なくなっているので
ある
おまけに家族を解体する事項は
LBGTQ+
友人とのシェア暮らし
単身
老齢化による介護を忌避する
金がない
アパートを契約できない
住所がない
仕事がない
収入がない
教育がない
よりどりみどりである
家族をベースにする社会政策はもう無理であるという現実もある
もちろんまだ単身者はおよそ5000万人であって
日本人口の半分まではいっていないが
もうまもなくである
日本人は単身を人間のベースをしてみないといけない時代は
もうここにある
データとしては
yahooさんはパーマネントアドレスにしてくれるかしらね・・・
アーカイヴも貼る
さて
まあそれで
家族をめぐる諸問題は
もちろんたくさんあって
それぞれが
簡単に解決できないのだが
オレが興味ある分野は
女性がなぜ「既成の秩序・婚姻と出産」を
忌避するようになったかの要因(社会学的なものだけではなく)
と
https://www.l.u-tokyo.ac.jp/~slogos/archive/11/hashizume1987.pdf
がその後の歴史でどのように他の人が発展させたか
橋本治が指摘した「他人への不寛容」はその後の日本で
どのくらいどのように蝕んでいるのか(社会の健全な交流を蝕む)
あたりが関連として気になる
家族が家族でなくなっても寛容だったりいわゆる気にとめる
くらいの緩やかな淡い(責任の所在とか相続とか問題たくさんあるけど)
つながりでいられればぎすぎすしないはずなんだが
他人でも家族でも家族でなくても
他人を思い通りにうごかしたい奴は常にいるし
他人への基本のスタンス
人間 そして自分と他人
というものを誰からも教育されていないからそういうことになるんだと
オレは思っているのだが
日本の国でそういうことをちゃんと教える人が誰もいないし
教科書もない
そもそもの「倫理的基本」は自分は他人ではないし他人は自分ではないこと
だと思うのだが
まあそれはオレのオリジナルの考えではありませんからね
それが家族をめぐる諸問題だ
たぶんこのあたり
3冊
きょう返すけど
きっとまた借りたりなんなら買うことが必要になりそうな気が
しているのである
いくらでも本に金をかけたい・・・