書籍『もう行かなくては』(原題 Must I Go)

図書館で2回かりて読了

 

解説に重要なことが書いてあるがこれは

読み終わってから読んでよかった

 

つまるところ作者は登場人物と

会話をしてそれで長い時間をかけてやっと

登場人物がそのこころの奥のほうをすこし見せてくれたので

作品ができあがったということである

 

それにつけても死であるし

ノバ・スコシアである

つまり北であり海であり

そこには陽光は無い

魚はとれるかもしれないが森林である

そういう土地

カリフォルニアとの対比

 

つまるところ頑固な婆

 

かっこいいといえばかっこいいが

言い訳だらけともいえる

どっちもあり

 

子種を奪い取ってコドモを産み

それは性交の成功ともいえるのかもしれないし

しかしそれは秘密となったわけじゃんね

 

でも罪悪感はありません

一切

 

その強さである

 

しかし強さを見せるだけのことであって

一人称の語りには語られていない部分があり

あるんだが

それは読者が想像するしかないね

 

親しいものの死について考える小説

であるのは確かだ

 

あと日記はたしかに

嘘が多くて

しかし本当も多くて

たいへん

興味深い

 

日の名残り』も

手紙体だけど日記でもあるような

感じを覚えたなあ

 

英国的伝統がいきる英文学の世界(アメリカだけど移民だし)

 

移民国家アメリ

 

ともあれ小説にはフィクショナルな登場人物が

生きている

いきているのである