なったので
寝るまえに『資本とイデオロギー』ここまで(3部まで)を読んだのでその
感想
いつでも内容や目次についてはネットでみられるからいいねベストセラーというものは
さてオレの感想
・格差とかがそこにあるのは「イデオロギーによって政治がそうさせたのであって決して自然状態としてそうなったのではないことを強調」していることが強く印象に残る
つまり人為的に変えられるのだ
というのがピケティの強いメッセージだ
・インドや中国のそれぞれの特徴があることや
スウェーデンが一時期ではあるがかなり成功した格差の解消を行っていた
ことなどを知るにつけ
G7とかだけではない世界のバラエティのことをたくさん思うようになったが
それこそスウェーデンは「重い税」の国というイメージがあったんだけど
それはあくまでイメージであって
いまでは重い税だろうとなんだろうと税をとれたほうがサービスに使うことができるからいいじゃんとオレは思うようになっている
インドについてはどうにもこうにも複雑だがカーストの実質的な差別感がいまのインド国民にどのくらいの厚みで残っているのかが大変気になる
中国に関しては実験国家だなあという印象が強くなったこれだけの大実験というか人間の自由を縛って経済を強くすることは確かに成功したのだが絶対的にまた歴史が繰り返して太平天国の乱的な大変動がまた中国におこるんじゃないかと
思えるような歴史であるしかしそれをわかっているから国家権力が中国のネット帰省と取り締まりをしているわけだがじっさい若者とか絶望(失業)したあとにどうするんだろうね
・選挙なるものが1人1票でほぼ普通選挙がいきわたるようになった
とはいえ
アメリカのように「黒人の選挙人登録に難癖をつける」ことが未だにまかりとおっているところがアメリカの前時代性際まれりと思えるしこいつら恥ずかしくねえのかとまで思ってしまう
選挙についていちばん思うのはやはり低所得低教育層がいまや「棄権」あるいは「右寄りの反移民ナショナリズムポピュリズム党に投票してしまう」ことがすごく印象に残るね絶望という意味でそうなんだけど
だから教育が大事なんだけど右の政治は教育をぶっこわして愚民政策とるからなおこわいね
オレが日本の政治をすごく恥ずかしく思うのは政策をやった結果の検証ができないことと書類を捨てることで
いつまでたってもアメリカの事笑えないしジェンダーギャップは大きいままでどうにも改善できない(ピケティも家父長制の残滓からいまだに強く残る男女差別についてはページを割いていた)だろう
・徹底的にマクロの分析の本であるがこのくらいマクロを徹底してデータを活用しようという態度は大変好感のもてるものだと思う
やるならこのくらいやらんとかんのだろうと思う
それこそディスタンクシオンのブルデューが徹底したアンケート調査をやったみたいにデータをとりまくることは実証としてすごく重要なんだとわかる
・学者として社会科学をやるってことはこういうことかなーと思う
・一方で聞き書き社会学のようにミクロにこだわる方法もあるわけだが
・どっちも必要ってことでいいかね
ともあれ図書館でかりて時間をつくってここまで読んだだけでもかなりの
価値をオレはうけとった図書館に感謝している
もちろん本そのものにもね
明日読めるところまで読んでかえします(1730までにね)