よみおわりましてので図書館Cに返してきた
これこそ無職の時間が無ければ読まなかったね
出会い出会いがしら素晴らしい
まあヤマガタ氏(本書の訳者)のネット読者オレが
だった
というのは大きいと思うけど
(まあオレがヤマガタ氏の読者だったことは大きい要素だったと思うけど)
なんだこの語順
まあそれで
べつに総括的な読書感想文を書くつもりはないが
フランス人の社会科学系の人のそれには
熱意には
マジそれは尊敬するねマニアックということばをこえて
どうかしてる
しかしこれはヤマガタ氏の指摘でもそうなんだけど
どんないい提案をしてもそれを
熟議に乗せる方法
や
社会主義ということばつまりそれはSocialism
なのだが
言葉の歴史はおいておいて
個人の利益’(所得でも資本利得でも)を
部分的に国家に差し出すというつまり国家があっての社会だよ
うーん
その割合が累進じゃないとこの社会の「公正」は成り立たない
ということをピケティはデータで示す
ーつまり現代の現在は世界中どの国であっても「公正」を十分に実現して
いない
ということでさあ
そうだろうけど
それを実現するためには「社会主義」(のここから先は多くの修辞があるわけ
ですが)を行うしかないだろ段階的に
というのがようやくすればピケティの提案ってそういうことだと
思うの
公正はそのくらい上位にすべき価値であるということね
公正
公正ってのがまた難しいことばで
「公平であること」なんていうやつがいるが公平は平ってことじゃんね
そこだよ
どこからどうみて平なのかが問題じゃん
累進課税は「公正に近づけるための方法」であるとピケティはそういうし
憲法にもそれを書きこむといいと言っている(ただし憲法に書くのは理念として
そうであるということだけで憲法ですべて経済のことを書く必要はないとも
いっている)
むつかしい
あと2つだけ
・日本が「階級的」なうごきを政治の上で一切みられなかったまったくの世界的例外の国だというパートはすごく興味ある
べつに「日本特別論」が好きなわけじゃないけど
日本とか
あと韓国とか「格差」についてどう思ってるのか
国民が
中国の国民はどう思っているのか
だよなあ
・すごく大事なこととして
くりかえしピケティは言っているわけだが
たとえば「ポピュリズムという語は使うべきではない
なぜなら定義も確定していないし各陣営が勝手に相手を
貶めるために使っており かえって事態を悪く混乱させるから
使うべきではない」と言っており
これは何の一例かというとピケティはあくまで学問の倫理として
ただしいと思われるデータや用語だけを使用することにより
なんとかして混乱した社会の歴史的な様子の「実像」を明かにしたい
そしてそれを
一般市民が理解できる形で表現して提供しないといけない
それこそが未来における「よりよい公正を実現するための熟議」が
ととのう条件だからだ
ということで
それがたぶんもっとも重要なピケティの信念だろうな~=~と
読んでてそう思われる
そうだからこそオレもこのぶ厚いおもたい奴を
なんとかして最後まで読んだのさ(図書館の返却期限があるのもよかった
積ん読しなかったから)
そういう読書体験って貴重じゃん?
小説もいいけどたまには社会科学系をね
さあこれでオレはやっと『万物の黎明』を読めるんだが
その前に『ブルシット・ジョブ』か
あるいはグレーバーの他の基本的著作を探しにいこうかしら?
’(やる気があるねえ)
あるのはいいことだ