コレクション展 歿後20年 若林奮(豊田市美術館)

たとえば≪大風景 (4th Stage)≫って

ありますがこれ豊田市美術館のHPいけば写真もコレクションも

サイトの中にみられるようにしてあるが

これの大きさはどうだと思います?

金属の上に木があり

前に牛のような顔がついててつのもあって

うしろはしっぽみたいに細くなっている

これが大きさがどうなのかが問題で

けっこう大きいですよ

全長で1.4mくらいあるんじゃないかしら高さは0.8mくらいはあるし

よく見ると背中の木は

富士山のような円錐(頂点は水平ニカット)

とかへこんでるところとかいろいろあって

「脊梁山脈とはこはいかに」とか思ってしまうね

こういう情報もオーディオガイドの助けもかりてますけど

とにかく若林は「彫刻家」なんだなあとつくづく思う次第

 

それは平面の作品の色の重ねでこれは重層を描いているとわかるもの(色の

濃淡)もあれば

立体で木で色をつけてしかし色はいろいろで

棒のような角材のようなものであって先はとがらせてから先端を切り落としたみたいな

感じの切片になっていてタイトルは「立体ノート」である

つまり彼はノートに文字を描くかわりに立体を刻みそこに色をつけて

ノート)記録)メモ)描写

をしたんだなあと思ってそれはそうか!と思う部分もあり

あとは鉄とか鉄枠のなかに木枠をつくった箱とかとにかく

紙でくるんだりいろんな収納方法にした3年分の落ち葉

と落ち葉を版画(上からなぞるタイプ)にしたきれいなやつ

の集合の作品(机は金属でそのつくえは4つあるね)(机の上に

その多数の「収納」されたものと「収納」をあけてみせてるのと

あるよ)があったりしてこれもまた「記録)収納)アーカイヴ)

であるし

 

それこそ溶鉱炉を模したような鉄柱(四角柱)は上からしかみえないというのは

武蔵野美術大学での展示でみたし

 

なんだろうねえ

彫刻というかたちをつくることでなにかを記録したり

そういう指向がそのうち「測定」のほうに興味がいって

振動尺をつくりはじめるっていう

そういうことなのかな~==

とオレは思っているが

ちがっててもいいです

 

振動尺もまたおかしいというかおかしくないというか

シリーズに共通項がほとんどみつからないから面白いし

紙を多数重なり重ねあわせて接着?しているとそれはもう「木」

にしかみえないからね(「水没の振動尺」)

色がつけてくれてあるから水没ってわかるよね

しかしあの紙は中に空洞があけられているんだぜ!

そっちのほうから眺めたかったなあ(そっちのほうは壁でみれません)

 

あの豊田市美術館の2F-3F吹き抜けエリアを最大限に活用した展示はよかったねえ

別に巨大な高さのものじゃないんだけどね

あと100枚あるやつを長い廊下展示で横に長くしたやつもよかったねえ

 

ともかくそういう感想なのです

 

ええもんみた