といってもバクマン。とネウロしか書きたいことがない。
ネウロ。ずっとはじめから読んでいるが、あの独特としかいいようのない絵が線が、こういう形で結実してるのを見るとどうにもおどろきだ。マンガの線としてはあまりにもギザギザすぎるガザガザの線と思っていたが、悪意のみの存在が森で空で傷つきたたかう姿にこれ以上合う線も無かった。ように思える。森で戦い、空で戦う、そこにいるのは魔人と悪意、そういう存在が戦うときに、普通のマンガの線ではまるで戦えないのだと
気づかされる。
こないだトラウマイスタ読んだときも思ったが、普通の人間ではないものとか、普通の能力ではないものとか、そういうあるいみ超えたものについて描くときにはそれなりの描きかたというものがあるのだなあとか思わされる。いま、舞城王太郎「暗闇の中で子供」を読んでるのだがこれも、「人智を超えたできごと」を描く、ワンダーについて描くというやり方、方式について考えさせられる、舞城はいつもそうなのだが。
バクマン。あくまで普通の人間が普通な能力を、ただし全開で全力で渾身の力をこめて行った場合のことについて描くまんが。しかしこれはゲームなのか。ゲームなのか?バトルなのか。王道なのか。
この漫画家をめざすやつらの互いの戦いは、たたかいなのか?
たたかいというのは「勝つ=勝利」ためのものであるが、勝つの?みんな連載になっちゃいけないの?
でもアンケがある以上、そして誌面が量が限られている以上、「あれよりおもしろい」結果を出さないといけないんだろうなあ。そしてアニメ化へ。
・・・・・でも「もっともおもしろい」マンガ、であることを示すその作品そのものについては原則としてわれわれ読んでいるやつらは分からないわけだ、なぜならその作品を読むことができないから。
赤松日記で「マンガのマンガではなく」と書かれていたことがそのことだが。
しかし今週は、各1P、その作品を見ることができた。
正直にいうと、絵をみる、ことはできたが、それで「面白い」かどうかはぜんぜんわからない。中井さんがんばってるな!すげえ!とは思ったが。
結局、「人間同士の、なんかもがいてる、他の人間に対して」の部分しかわれわれは見ることができないのだ。
そこで見ることができるのは、勝って喜んでいる人間、負けて悔しがり自分をだめにしていく人間、その他の人間だ。
あれ、それって、そのこと自体は、人智を超えてる場合と超えてない場合と同じなんじゃね??
とか思った。今週のジャンプ感想おわり。