悪気値
悪口であるが
こころ旅に手紙をおくってくる人はみな
過去にとらわれ過去から抜け出せず一生過去とつきあっていく
人々である
正平さんはその遺骨を拾っては ああ
遺骨あったね
あったというだけでべつに
弔いはしないよ
あった
それだけだ
過去はその時点でそこにあった確実に
しかし過去は現在ではなく未来でもない
こんな文はとてもついったには流せない
もちろんオレだって過去に依拠しているのだ
よかったことやうれしかったことは過去のなかにあり
今後によいことやうれしいことが
あるかないかは
分からんし
つくろうと思っても叶わないことのほうが
多いと思うのである
それはなぜか
くつがえしてやればいいともおもう
貧乏でも楽しく暮らせるぞざまあみろとか
このざまあみろは誰に向かって言っているのか
オレの父親か
まあそうだろうね
仮想敵みたいなもんで