ヤマシタトモコ『Love, Hate, Love.』

2009刊行のコミックス

 

・バレエを25年間つづけてきたがもう踊るプロのほうのバレリーナは辞めるという決心をした主人公

・アパート?マンション?の隣の部屋にいた大学教授52歳

にヒトメボレする

・いろいろあったが最終的にはつきあう

・バレエも教えるほうとしては続けている

 

これだけ

 

ともいえる

 

もちろんわるい作品ということはないが

「これが先生の作品で一番好きです!」にはならないような気がする

印象だけだけど

 

枯れたおっさんを描くのはたぶんこの作者は現実の枯れたおっさん

に寄せることがうますぎてかえっていかがなものかと

思える

駄目だったらどうしようとか考えていても

そう考えてますとか言わないほうがいいと思うのだが

まあこの主人公はひとめぼれに120%殉じているので

どうであろうともういくしかないのだろう

ということはよくわかる

 

オレ的なこのみとしては

西炯子娚の一生」の枯れオッサン(老人)のほうが

個別の韜晦とかを出さない分読みやすいと思う

 

(というか一時期以降の西作品にでてくるオッサンや

 イケメンなどの女性に好かれるキャラの特徴として

かつてあった韜晦や後悔や弱さは昔に脱却して

いまは内面をうまく都合のいいところだけを出す方式に

していると思う)(そういうスタイルの漫画にきりかわっている)

 

女性の読むための女性のキャラの活動する漫画だから女性の内面が

一番重要なのはわかるのだが

面倒なやつらだな

なんだよ内面って

身も蓋もないことを考える

内面あっての人間です

内面万歳