映画「声もなく」について

韓国映画

原題 소리도 없이

英語題 Voice of Silence

日本語題「声もなく」

 

さて

 

さきに本音を言うと孤児とか捨てられたとか引き取られるとか

行き先がないとか差別されてるとか救われないとか

そういう運命が

ありそうな匂いがあるとそこに惹きつけられるのはオレの

性癖

です

 

さてこれも少女誘拐されるモノであるが

 

かんたんに言えば

ヤクザの下部の死体(殺人)処理を請け負う2人組

おやじがひとりと

わかいのひとり

わかい男は口がきけない(耳はきこえる)

学がない

貧困

業務のおやじに育てられたが別に血縁ではない

二人は卵を農村で買い付けてまちでそれを売る

 

ド田舎

夏で暑い

暑い風景がたくさんあるし汗もかく

だから水浴びする

日光はつよい

そういう音や温度や湿度の高い映画

 

さてヤクザは少女をひとりさらってきて

身代金をとろうとするが

そのヤクザ(若くていきがっている)が

いうなれば組織でのやりすぎ若いの突発で

まあ権力を失って殺される

誘拐ビジネスの引き継ぎを誰も受けていない

 

仮にといって少女をあずかったわかい男とおやじ

どうにもならなくなる

 

そういう話

 

結局ストーリーは略すると

身代金はもらえない

おやじは取引中に過度にこわがったせいで

転落死

いいつけで「オレが戻らなかったら少女を人身売買ブローカーに売れ」

といわれていたわかい男は

少女をいったん売るんだけど

あとで取り戻す

それで

追っ手がかかる

 

でもそれまでは疑似家族みたいにたのしかったんだ

少女はわかい男の妹なのか>?ぼろぼろのさらに子供の女児と

なかよくなる

浮浪児のような髪をあらってやる

洗濯して服をたたむ方法を教えてやる

絵をかく

おはじきでの遊びをおしえる

なんでもだ

 

しかし少女に対して親は身代金をはらわない

女子だからだ

弟がいるから

男児さえいれば跡継ぎだから

別に死んでもいいのかな

って少女は思ってる

きっと

 

そういう顔してたから

 

まあそれで

さいしょは逃げ出そうとしてたけど一応

わかい男のバラックでの暮らしに

少女はなじむのだけど

人身売買のところに一旦売られて見捨てられたから

少女はわかい男のことを

区切りとしてみかぎっている

 

わかい男は

けっきょく

少女を元居たまちへと

おくりとどける

しょうがっこうにいくんだ

すると学校の先生が少女を迎えてくれる

もう死んだものと思っていた先生は

わなわなと泣き

そして

つれてきた男が誘拐犯だ

少女は先生に耳打ちする

 

わかい男はにげる

 

土地カンもないまちだ

 

おわり

 

そういう映画です

 

あとその中に逃げる少女がバラックから夜ににげて

よっぱらいの男と出会うシーンがあるんだけど

これがこわくて

「おじさんが警官だよ」っていうんだけど

顔が

すごいこわいので少女はにげる)(こいつもわるい奴にちがいない)

あとで本当に警官でただ酔っているだけとわかるんだけど

こここわかったね

 

とにかく

どうしようもないやつら

人身売買のやつらはこどもを人間と思っていないし

 

少女の顔が

ときには笑う(おやじが身代金につける手紙と写真のために

ポラロイドのカメラを買ってくるのだが

その使い方がわからず

少女がおしえてやって

そこで写真をとったり

みんなで4人で

あそんではしゃいでいるのは楽しそうで

わるい夢みたいだけどね・・・)

そしてときにはすごく空しい顔をしている

少女にもっていかれる

 

2009年うまれ

ムン・スンアさんだそうです

まあ天才みたいですよ

子役の天才ってね

その後が楽しみなんだけど

 

まあ重石のような映画

 

「バーニング」(納屋を焼く)も

みたい

韓国映画のアクションじゃなくて重いやつ

みたいね

 

まあでも本作は

おかしなやつら

というかやくざとか悪い奴等がみなそれぞれなんとなく

おかしなことを言う(殺しながら軽口を叩くみたいな)ところとか

殺しをしてもキリスト教のお祈りをすれば救われるとか

アホみたいな無論理がたくさんあってそこはくすりと笑えるところもあるんだけど

全体には

救いのないやつらだし

地獄に堕ちろですよ