それにつけても戦争2

いくら主義が反戦主義だとしても

言葉が力にならない場所があり

戦争は

それをするときめた奴ら(いわば国家を「代表」すると称する人間)が

そうすると決めて「軍」をうごかしてその軍のにんげんが攻撃と称して

対人を殺傷する兵器を使用したときには人が殺されるのだ

 

殺されるというのはたとえば人体を切断されてしまうような爆発であるとか

銃弾が脳や心臓を貫くとかそういう具体的な攻撃があって物理的に

人間が生存していられない状態になってひとりひとりが死に至るということだ

 

あるいはそこでかろうじて生き残っても重症でそのままでは生きていられなく

なっていくということだ

あるいは化学兵器ガス弾であるような呼吸器を破壊するものや

リンのような毒物

恐ろしいとしかいえない

 

実際にそれを体験したことがないオレのような世代は

アニメを見るくらいしかリアリティを感じることができず

小説を読むくらいしかリアリティを感じることはできない

それはだれでもそうで戦場で体験した本人は体験があるがそれ以外の

すべての人間はその戦場を体験することなどできないし不可能なのだ

だからそれをもってして「戦争しらない人間は戦争に反対することができない」など

と言う奴がいたらそいつがおかしいのである

 

おかしいに決まっている

 

体験した者だけがそれについて発言や執筆ができるなどというからおかしい

 

想像力というものがゼロなのだと言っているに等しいのであって

人間には他人の体験を聞いて読んでそれを吸収して想像力を発揮する

能力があるのである

あるからこそフィクションというものをつくってそれによって

他人の脳の中の情動をうごかすのだ

 

それこそ戦争を体験した本人たちがその後の世代にむけて

戦争に反対であると宣言して話をして手記を書いてなんとか

そのことを伝えようとしているのも同じことでそのように

コミュニケーション手段を用いて伝えないと伝わらないと思ったからこそ

伝えているのだ

 

だから想像力を馬鹿にすんな

ということだ

 

おはなしの力があるということだ

 

しかしおはなしの力だけでも現実の戦争はとめられず人間は全体としては

バカのままでいまだにバカである

 

黒柳徹子氏がどうしていままでずっとアニメ化にうんといわなかったトットちゃん

のお話をいまアニメ化にGOを出したかといえば今の状況が再びの

戦争に日本がいくその可能性がまた高まり始めている(周囲の世界の馬鹿な国

どもが再び大きい戦争をしかねないくらいに馬鹿さをあからさまに誇示している)

からだ

伝えなくてはいけないのだ

いけないと考えているのだ

 

そのことをオレとかの世代が重大にうけとめないといけない

 

おはなしの力と伝える力はある

あるに決まっている

しかしそれだけでは本当にこのいまある起きている戦争を止める

こともできない

 

国とかいうフィクションが自動的に軍をうごかしているようなそういう

仕組みがあることを憎むが憎んでいるだけでも軍は消えてなくならない