映画「少女は卒業しない」

公開館数が

まだ3週ちょいのはずだが一気に少なくなっている

 

しかしいいものはいい

はず

カンで観にいきました

朝井リョウ原作だしストレートな映画のわけがないとみこんで

 

しかし

原作小説文庫をかったものの結果的になにも情報得ずに鑑賞

したのが

よかった

 

この映画には仕掛けがあり(ということは原作にも仕掛けがあるってこと?)

 

最初からしばらくは淡々と高校生の卒業間近の卒業式の練習風景を

うつしているが

そこの映像には過誤がある

いやさ

過誤ではない

それは意図的にしくまれた「過去の風景の挿入」で

観ているオレがその挿入の時間軸の操作に気がつかなかった

だけのことだ(たぶん時間が日本の卒業式(春浅い)の時間では

ないことは分かるようになっているはずだ)

 

だからこそショックを受けるしそのたねあかしはすごくわかりやすく

映画が描写して解説してくれる

 

4人も女子高生がいてそれらの女子たちはみんなそれぞれが男子とか男の先生

とかに淡いなにかを抱いている(感情)ように見えるしその展開は

みんなそれぞれであるがみな誰もすんなりした成就には至らず

至らず

しかしその解説は解説じゃねえか展開は展開というか成り行きというか

どれも精妙な細工を施した箱根細工の木工のようで

細かくてうつくしい

 

もちろん主演たる河合さんが

とても

パワーをもった表情でさいしょから最後まで望んでいるのは

もちろんなんだけど

 

作田さんを演じた中井友望さんが

そのひとみが

声が

とてもなにか日本の内気な女子高生のなにか尊いものをあつめてつくった少女

みたいな顔をしている

 

あと

私だけは森崎の本当の姿を知っている

小宮山莉渚さんが最高にいい表情をしているうえに策士を演じている

 

いろいろと展開が

そうなるかと思えばそうならない細かい部分を

細かいぶぶんをつくってある

 

うまくいかなそうな作田さんの挑戦はけっこううまくいって

もともと森崎くんの実力をしっているケースはうまくいき

そして山城さん(河合優実さんの演じている)の想いはあらかじめ

閉ざされている

 

唯一ちゃんと恋愛しているようなしていないようなつきあっているような

もうだめなような後藤さん(小野莉奈さん)は

まあつまり明るく別れるのだが

後藤さんがこの4人の中でいちばん陽キャで運動部(女バス)で

前半のたんたんとした卒業式前の日々では

後藤さんがいちばん何の苦しみも葛藤もないようにみえたんだよ

なー

 

一方で作田さんはなにかを卒業前になにかを変えたいと思っているが

それはなぜか?と男性教師からきかれたときに

「それは山城さんがあんなことがあったのに前をむいて

答辞を読むことにしたから」

あんなことってなに?という話である

 

まこと話のつくりが箱根細工であり

組み合わさっており

4人はそれぞれがばらばらなようにみえてそうではなく

山城さんは森崎の歌を(あの男子)がよく耳にしていて鼻歌をうたっていたことを覚えており

その森崎の歌を卒業式後にライブで

森崎が歌う(ソロアカペラ)ことになったのは策士の策略によるものである

 

後藤さんはそっちとはあまりからみがなく

ないものの

 

まあいいんだよそういう陽の風景もこの学校にはあったんだという

ことが必要だろう

 

なにしろこれはきっと「櫻の園」がマンガ原作から映画化されて

伝説的になったように

女子高生が卒業する櫻の季節の映画として伝説になるよ

たぶんね

 

そもそもは「愛なのに」で無茶な役をやっているのに映画の中でだんだんそれが自然になっていく河合優実さんがすごく気になっていたからみにいったんだ

 

たくさん気になる人がいたよ

 

森崎の歌を知る策士を追い詰めようとする後輩女子とかね

いま調べてるが名前がわからん

まあ

いいや

 

WIKIPEDIAみてたら原作小説では「7人の少女」なのね

 

映画は4人だけど

 

だからつまり脚色がすばらしいってことですわ

映画にはそういう力があるわ

そう

 

山梨の

寒そうな春だったね

 

上野原って書いてあったかなあ

 

ともかくいい映画をみたよ