帰宅。ビデオみた。
第8話 たたかえ聖桜生徒会!
どうして分ってもらえないんだろう。
とはいえ、分ってもらう方がもらえないより遥かに稀少だって、そんなことは分ってる。
えーと、さきになんか絵をみてて面白かったところ、めぇちゃんのハリセン突っ込みで空中を(のべ)3回転。こぶしを突きだす直前、スウェイ動作のようなスローモーション。戦隊ヒーローものをおもわせる5人の整列、サイドから撮影、すこーしずつずらしていって顔に重なる顔、横顔の連鎖。とかこういうものごとは、どうせいろんなところで語られているであろう、とっくに。
とはいえ。それでもいいわよ別に。ぷんぷんしてみかんちゃんの家に避難してくるまなびとか、長広舌を噛むことなく滔滔と流々とまくしたてるまなびとか、今回はさすが主人公でしたね。
 そんでもって、「どうして分ってもらえないのだろう」。とりあえず、向こうの理事長の考えで、7割の支持を集めれば学園祭中止は撤回だ、と、つまりそれは7割支持があるということはそれが新しい学生の本分でもあると認めてもいいということか。へえ。よく分らないんだよねー向こうの理事長の考える学校経営の理想って何なんだろ。まあいいや。それでだ。それは無茶な条件だと思いますか?
それは考え方による。
「はじめから達成不可能っぽい条件をおしつけることで徹底的にまなびたちを粉砕するー『妥協して再チャレンジの機会まで与えてあげたのに結局だめだったのね』」。
「がんばれば、できるかもよ、がんばって、あなたたちのまだ秘められている力をみせて!」
さてどうだろう。
それにしても、世の中、「わかってもらえる」ことは本当に少ない。たいていのことは、分ってもらえない。もらえないことばかりだ。孤独感や、焦燥感や、未来への恐れや、トモダチリセットの喪失感。こうしたいのに、ということだけでなく、こういうことがあったんだよ、という共感さえ、滅多に分ってもらえない。
なにかを友達で共有できるって素晴らしい。まなびたちの7割獲得作戦が成功するのか失敗するのか、それは知らない。でも、それ以前に、あの5人が、あの5人で同じ目標を共有して、同じ方向に向かって、ぜったい分らせてやるって突っ走ろうとしてるところ、「同じ」なのが、はや憧憬の。
 
分ってもらえないのは、今のところ、おなじ学校のみんなが、どうして学園祭を復活させたくないのか、どうしてこの学園祭を強く想う気持ちをみんなに分ってもらえないのか、どうしてどうして、どうして?
 
それがどうやって次週、なにを変えようとしているか、以前私は日記でこれは大真面目に中学生日記をやってるんだ、と書いたけれども、そんなんじゃなくてもっと私が大びっくりするような、そういう「分らせてやる」をみせてほしい。いつものようにアニメの感想を書こうとすると全然まとまらない。絶賛してますかねこれ?
 
 あと、もはやあのOPにもすっかり慣れた。何回も見たせいてどこに何が映ってるか、誰のどういう表情がどこで見られるかだいたい覚えた。麻薬的。見えないものも見えてくる。その慣れのよろこび。こんなに習熟したんだぜって大声で叫びたい。おおきな花火をうちあげたい。