Rain or Shine

岡崎律子さんのベストアルバムのタイトル。
 
 はじめてこのアルバムを聴いたときにはなにか哀しい感じをすごく覚えた。
 
 いつものことだが音声を音楽を聴いていて、それがポータブルプレーヤーの場合に、ある特定の場所で聴いていたので、そのことが強く記憶に刻まれてしまうことがしばしばある。
 このRain or Shineのことは、
 実習先の老健から最寄駅に行くバス、夜、雨、のくらい道筋のことが記憶に刻まれてしまっている。西武バス。あんまり来ないバス、夕方、トラックばかりが通る16号、まっている夕方、疲れきっている実習中、バス、やっと来たバス、のりこんで、駅までのけっこうかかる時間、外は雨でくらい夜、音楽。
 音楽。
 岡崎さんの声、なにかもう別れてしまった恋人との記憶のこと、つきあっているけれどもうまくいかないこと、すれちがい、あまり幸せとはいえない日々のこと、不安など、についての歌。
 という記憶しかない。
 このベストアルバムは最後に A Happy Life が入っている。タイトル通りの曲である。この曲だけがなにかカラーが違う気がする。それ以外の、もやもやした、つながりのあるためにかえって暗い気持ちになる部分の方が濃い印象で忘れられなくなっている。