朝焼け

いま窓から。 燃えるような。
 
 まあ週末は雨予報でこんな凍る雨の中でゴルフするなんてイヤだ、なあ。
  
 TPPについてちきりん氏が書いていたがリンクはらない(有名だからすぐわかる)
 内容は参加の是非なんてどうでもよくて問題は「政策ではなく体制だ」って話。
 この話を敷衍していくと、つまるところ、われわれのもつ「間接民主主義体制制度」の欠陥がひどいという話になる。
 
 しかしそれはさておき、ちきりん氏によればつまるところいやおうなしに世界はフラットな販売競争になるので競争力がないと生き残れないのは自明ということになっている。人材とか技能とかもふくめてそうなんだろう。
 本はアマゾンが売るようになったのもそうである。
 ソフトウェアはウィンドウズそしてマックそしてあと無料のオープンソース
 どれも日本のサービスではなく世界共通に近い。
 
 だがどうしても気になることは「そこにいくまでの過程」である。経済の話はいつも最大合理が先にくるが実際の世界にはズレと非合理がある。
 アマゾンが、まだ日本の小売リアル書店を全部おしつぶしたわけではなく、まだ零細死んでない書店がたくさんある。死にかけはいっぱいいる。このような書店たちは、自由なので、廃業することなく生きているが、いつ死んでもおかしくない。誰もおまえら邪魔だからいますぐ死ねとは言うことはできない。
 
 アメリカがテレビ製造などいろいろな製造業をやめてしまった(他国にまかせた)とはいえその間にいろいろな亀裂も摩擦もあっただろうしいまでもほそぼそとしているのもいるだろう。
 
 フラットな販売競争というものが「必ずくる」の、と、我々は自分の国のデザインを考えてこうしたい、という形イメージとの間にはおそらく齟齬がある。
 競争は勝者のものであり、国のデザインはその国の国民の共有財産だ。
 
 
 勝者が、他国のデザインまで変えてしまう可能性は高い。
 
 でも実際にもうアマゾンなければ困るよと高く声を上げる日本国民はたくさんいてオレもその一人。