いまのところBL作品の作者が男性というのをきいたことがなくて

 

(追記 オレが不勉強なだけでやっぱり男性作家さんもいらっしゃるのね・・)

 

BLというのは

私見によれば)

成り立ちにくいものを成り立たせようとする過程で

物語の構造に手を入れて

構造の進ませかたと

阻害の要因の排除を

この2つのポイントを

つきつめて考えてそこから構築された物語がBLなのではないかと

思うのである

 

つまり異性愛がなんとなくの すき・・ なんだかわかんないけど

きになる・・・

くらいのぼんやりした感情のほのかな萌芽

くらいの薄味なんか

やってらんねえよ

もっと強烈に好きのベクトルは強く発生するし

邪魔することやものや人は排除だ排除!

いくぜ!

くらいのいきおいつけて進むのがBLなような気がするのである

偏見込みでそう思う

 

なんというかね

 

こう

 

強さというのはそんなに形式的なものではなくもっと

奥底から湧き上がってくるような

どんなことがあってもそれは貫くというような

 

こんかい「アンソーシャルディスタンス」を読んでて

思ったのは本当にこの主人公たち(5人)のそれぞれの女性たちは

無力感とかか弱さみたいなものと本当に無縁で

自分の欲望の形が分からない感じがあるとしても

そこで止まることもないしなにかは進み続ける

 

まだ本の雑誌の「 ーの10冊はこれを読め」しかみていないけど

村田沙耶香が常識を転倒させるときの主人公たちもすべてみな

彼女らの考える方式や道筋になんの疑問もなくて強くそれをつきすすめて

いっているイメージなんである(コンビニ人間しか読んでないけどね)

 

そのくらいじゃないとこの混迷の現代で主人公なんてやってらんないのかも

しれません