映画「すずめの戸締り」について

感想

 

そもそもすずめ〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇何も起きなかった

 

もちろんこの世界は「何かがほんの些細な偶然で」すべて思ってもみないようなことが起きているのであるのがこの世界である

 

 

しかし

 

いや

 

そう

 

オレはどうにもこの「世界」に入り込めなかった

それはいろんな要素があると思うのであるがどうしても日常生活と日常における「原理」そしてファンタジーの要素

すり合わせるときのリアリティレベルの操作が雑なのではないかと

思ってしまうのである

のである

のであってこれはオレの文句であるからたぶん援軍は無いし

あまりよくない

いちゃもんにしか聞こえないと思う

 

でもしょうがないオレがそう思ったからそれは覆い隠せないので

それを書くしかないね

 

アニメーションはなんでも好きなように超自然を描くことができるし

主人公にだけ見えて他の人間にはそれが見えないという演出もできる

 

できるが

 

それを使いすぎればただの都合のよい映画ということになってしまう印象をつくってしまうと思う

 

あるいは超自然世界があるとしてそこにはそのほうの世界のリアリティがある

とする

方法をとる

場合もあると思うのである

 

つまり異世界

 

異世界には異世界のルールと重力法則と物理法則があって

異世界でも死ぬやつは死ぬだろう

(不老不死であれば藤子F先生の描くゼロの世界に行くしかない)

 

つまりルールや法則が違う場所であればそっちのそれにしたがうよ

ということである

ファンタジー世界にまよいこんだらそこでのそれがルールになるだろう

 

オレの考えていたのは

オレの理想の「日常からファンタジー そして最終的に日常への帰還」

の映画のアニメの中でもっとも好きでもっとも没入できたのが「千と千尋」だと

いうことだ

 

あれはつまり千尋(とその両親)は異世界に意図せず紛れ込んでしまってそこから

脱出する前にタスクとして両親を助けなくてはとかしなくてはいけないことが

明確に明白だったわけである

そこに千になってしまった千尋の苦難と冒険と成長があるわけである

 

そう書いてしまうとわかりやすくみえるが

そう

わかりやすい

わかりやすいのって大事だと思うの

 

 

オレがすずめちゃんのどこがあまりいただけないかというと

すずめちゃんには

明白な意図が

ありそうでなさそうである

 

一目ぼれだっていうんだったら

彼の子種が欲しい!

くらいでストレートでよかったと思うのである

 

神話的構造を借りてきてさらにそれが最終的に神話的ルールをやぶった

形になって終わっているようにオレにはみえたから

ずるいのひとことである

 

それにすずめちゃんはとくにはじめからの資質をそのままにもっていて

成長はしていないのである

 

円環構造だとオレの姉は言っていたがたしかに円環ではあるけれども

それを言うならはじめにわざと不自然で唐突なシーンをもってきて

さいごにそのシーンの謎解きがあるので

最初にそれを持ってきただけのことであるとオレは観た

 

だから別にきれいな円環であるとはいえないと思うの

 

文句ばかり言っているがそれでも寝ないで観たし

いいんだけど

いいんだけどなにかどうしても腑に落ちない

 

それだったらオレは天気の子のほうがよほど好きなのである

 

あれには

 

暴走する青春と最終的に代償を払ったその世界(雨が止まらない)

という結果がある

 

結果が大事だと思うの

 

その意味でこのすずめの戸締りは

地震の扱い方として何かに責めを負わせるようにも見えるし

解決の方法にしても超自然の都合のいいところだけ使っているように

見えるんだ

 

そんなに都合よくいくもんかい

と言いたいわけです

 

それがオレの感想だ

 

どうしてもなにか傷とか残るような映画のほうが好きでたまらない性分なのでこういう映画がオレに向いていなかっただけのことだと思う

大ヒットでよろしいことだと思う

映画館に人がたくさんきてくれるのはいいことだ

そうです

合う合わないの話です

 

オレがいつも思うところの比較では

「(歌姫と野獣のアニメ)」よりははるかに完成した脚本だったが

なー