面白いアニメなのに(だから)イケナイコトかい

WHITE ALBUM
04話。
こわい。あーこわい。シャワーの水の音って怖いですねとても。
いやーものすごく面白いんだけど、これを面白いと思う方がおかしいのではないかという疑問がわく。
いや、面白いのは絶対的に「いいこと」という正の方の価値なはずなんだよ面白い至上主義で面白ければ高校生だってジャンプで連載もてるんだよ。
しかしその面白さには
「とにかくスカッとする」
「こわいものみたさ」
「こんなこと現実にあったらイクナイ!ダメ、ゼッタイ!」
って、適当に書いてみたが、面白さの質っていろいろじゃないですか。
そして、万人が面白いと思うものと、万人ではなくごく一部の人が面白いと思うことがあるじゃないですか。
たとえばSchool Daysを公然と太陽の下で「面白い」と叫ぶことは憚られる。その理由は、「レイプ・殺人・乱交・いじめ・精神錯乱を多量に含むような歪んだ物語がオレは好きなんだ」と言ってるのと同じだからだ。そういうことを公然と言うと、「はあそういう趣味ですか」と言われるような気がする。将来犯罪(猟奇的)を起こして捕まった際に、はあこの容疑者はそもそもそういう嗜好があったのですねえと言われるような話の想像です。
だがそういう話の方がときには面白い。
 んでもってWHITE ALBUMに話が戻ってくるが、この話がまだ4話までしか行っていないんだが、もう濃厚にメインヒロイン・サブヒロイン・ジャーマネヒロイン・自転車ヒロイン・コドモヒロイン・お菓子つくるよヒロイン・コーヒーマスターヒロイン・オヤジヒロインなどなどが登場して話のゆくすえが荒れに荒れて絶対にメインヒロインがこころを痛めるそして主人公がひどいことをする(多くのヒロインたちに)のは確実という予感ばかりが横溢して濃度が濃くて息がつまる、そんなアニメだ。(ウソだ)
だがそういう話が面白い。
 いったいどのへんからこういう方向にきているのか。寝取られのことをNTRと略すことで寝取られの本質(情けなさとか悔しさとかどうしようもなさとか復讐心とか)が消えてなくなるはずもないのに、などと思う、女の子ではなく男の子がいて、女子からみてその男の子は確かに私の彼だったはずなのに、なぜか他のオンナと寝てるんであればこれも寝取られだよなあ。
 ひどい目にあわずにひどい目の情景を見ることを傍観者というが、もしも感情移入みたいなことが起きたらどうすりゃいいのか。オレは感情移入したほうが面白そうだと思っている旧いタイプの人間なのであるが。