ゆうがた

朝に胃カメラ。嘔吐反射が出て挿入されてる最中にゲーゲーやるが胃のなかはカラッポのため何もでない。たいへんくるしい。内臓感覚というのがあってうごきを感じて不気味このうえない。
 
仕事をするが疲れた。
 
出先の人も疲れていた。
 
健康は宝だとは本当だオレは宝をもっている。失うと気付くタイプの宝である。
 
つくづく病院と医療について考えると憂鬱である。今夜のクローズアップ現代は「もう病院で死ねない・医療費抑制」である。そのとおりである。医療にはたいしたことはできない。重度の認知症は勝手に暴れる。人の話をきけなくなりただおろおろするばかりで他人に暴力的である。どうしようもない。これはあきらかな精神の病なのだが立派な病とはみなされない。
 
 一方で脳がやられればそこは死ぬ。部分的に脳が死んでいると性格もかわるしとろんとするし不安になったりするし。睡眠剤と安定剤である。化学的なものを導入するようになる。
 
 つくづく人間の生命と身体は不可逆的に進行する。
 病にあってなお希望を失わない人やパワフルに活動する人は素晴らしいが、それは数としては本当に少数派であり、大多数の「病人」は「病院」と家をいったりきたりしながらその疾病は治ることなくずっとつづく。そしてだんだんダメになっていくのである。
 だからろくな期待などしないほうがいい。
 と考えるようになった。病院などに勤務すればそのように思うようになるのではないか。現実の実像をみて。
 
 だがしかしオレだけが例外だなどと言えるわけないのである。
 
 よって生きているうちに生きていくしかないのである。ちゃんと生きているなどとぜんぜん言えないがともあれ生きていて入院も通院もしていない状態はオレにとって120点である。素晴らしい。
 引っ越ししよう。(とつぜん思った)