よる

よるにテレビをみた。平日はテレビみるのもままならん。
 
BBC制作「地球ドラマチック」。土の不思議。土壌の造成。菌類が枯葉を分解。酵素によって枯葉でも枯枝でも動物の死体でもなんでも「分解」してしまう。
分解とはなにか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%86%E8%A7%A3%E8%80%85
「分解者」のwikipediaページ。
 
こういうところを読むと。
地球という「まとまり」を存立させている存命永らえていられるのは全ての構成員の働きによるものだなあと思う。生産者消費者分解者。役割というが、ここでは役割はあらかじめ固定されていて、考える暇もなく、それをするだけのことだ。人間ならば酸素を吸って二酸化炭素を出す、食物をくってウンコを出す。そしていずれ死んで灰になり有機的にはチリとなるわけだが森の中で野垂れ死んでいけば森の養分となるだろう。そういうレベルの話であって働きといっても仕事ではない。船乗りとか家政とかの仕事ではない。
 
ミミズ。
 オレがはじめてミミズのことをよく見てよくたくさん視界に確認したのは南大沢だった。東京都と神奈川県の境目とかそのあたりであるし、2004年だったと思う。
 オレはそのころは専門学校にいきつつ昼間は老健でバイトしていて、あさには西荻窪から電車にのって遠く南大沢まで通っていた。新宿に出て京王線始発に坐って調布からニュータウン方面で南大沢だ。そして老健まで歩く。道はあきらかに森の中を切り通しみたいな感じでぶったぎった道であり、そもそもは動物類が跋扈していたので、部分的なアスファルトにみみずがいつもたくさん這っていた。ミミズにしたらいい迷惑だろうけど。土でないものをそこに持ち込んだのは人間である。
 まあその老健では毎日いろいろあった(そこにいた人間はやっかいな人間だったが、それ以外に、話のわかる事務長とか、挨拶の重要性を説いてくれた掃除のおばさんとか、いてくれた)。遠距離移動。南大沢から大森ってすごくいきにくいのよ。新宿に出てましたけどね。乗車1時間18分(ヤフー路線にて)。
 
それから幾星霜というべきかどうなのか、オレは職業を得て生きてはいるが、
 はたして。
 最初に就職したところがこの日記でもたぶんいろいろに登場しているとある田舎病院であり、そこには教育の機能がなく、オレは自らが自らを教育するようなスキルを持っていなくてさらに教育されないとダメになるという自覚もなかったのでそのままのんべんだらりん生きていたのだった。
 のんべん。
 
 それからそこにおいての人間関係の軋みが生まれ、オレはそこを出ていきたくなったので出ることにして、たまたま東北の地に就職先があり、その就職先はオレが無能であることを知らずに雇ってしまったのだ。
 というか。
 無能力、知識と経験の欠如。
 
 オレができない人であることは既にいまの上司と同僚には深く知られているのでいまさら隠すこともなくすべてはバレている。
 暴露。
 露呈。
 
 と書きながら地球ドラマチックは続いていく。物理的風化作用。岩が削られる。風、雨。水分が割れ目に入ってから凍るときに膨張して岩が割れる。チリとなる。塵。
 石灰岩が、酸性の雨で溶けていく。化学的風化作用。
 だんだん平らになっていく地球。