ゆう

米が焚けた!

炊けたのであとは蒸らしである(まっている)

たまたまかりてきた「すばる」に

杉田俊介という人が「橋川文三とその浪曼」という連載を

していてそれの20回目をたまたまいま

読んでいる

三島由紀夫が出てきて割腹して死にきれずというあたりの話と

2・26事件の話と

ドストエフスキーカラマーゾフの兄弟」の大審問官

の話が出てくる

 

ところで橋川文三はどういう人かというと「日本浪漫派批判」の人か

日本浪漫派といえば保田與重郎

日本浪漫派といえば

なんで覚えていたかというとオレが

わかかったころに

マレーシアから帰国の途でアルゼンチンによって

ぶらぶらして

ホテルで読書とかしていたときに読んでいたのが

「昭和精神史」(桶谷)で

これが昭和といいながらなかなか進まないので戦前だけでいってしまうという

本だった

そこにしつこく書かれてたのが浪漫派のことであって

浪漫派とかいうからどういうのんか

と思ってしつこく読んでいたらなんだか夢をみているような

主張だなあと思ったのを覚えている

 

ところで三島が何をしたかったのか本当は

という話がこの連載第20回のこころなのだが

誰もそれは知らないのである

後年

資料や証言で推理するしかないのであるが

三島が天皇人間宣言を許せないまでは分かるが

じゃあどういう死がよかったのか

杉田さんは 天皇を殺したかったわけではなかろうと言うのである

 

まあそうかもしれない

 

じゃあどうなんだと

 

なにもかもが爆発して天皇を含む日本なるものが

いっぺん

人間も含めてもっと壊滅的に日本がなくなってしまうのを夢みていた

というのはどうでしょうか

 

戦争の負け方は結局

天皇も死ななかったし

軍部の上のほうも

政治家も

生き残ってしまったではありませんかのうのうと

 

このへんにはいりこむと迷路があるのでやめにする

 

しかしね

 

大審問官は面白いと思うの

こないだ100分で名著でカラマーゾフをやって

それではじめて知ったのだが

ドストエフスキーはかなり神秘というものにも

憧れをふくんだきらきらしたまなざしで見ていたのではないかと

おもったり

精神的に並外れたところまでいってしまっていたとはいうが

研究としてもすごく面白いと

思う

 

作家を研究対象にするというのは

生きている人間だとなんか文句いわれそうで躊躇するけど

そんなん知ったことかで

作家の生死とか問わず研究しちまえばいいのだ

 

三島だってもし長生きしてたらそれはそれでおもしろかろうて

研究のしがいがある

 

しかしこういう評論はいま需要があるのかないのか

なくてもいいか

面白いから

 

結局この項と書くだけでも

いろいろ検索しましたね

ちゃんと知ってるわけじゃないので

 

でもそれなりにひっかかるワードがあって助かった

 

この連載は書籍になっているのかあるいはまだ完結していないのか

(完結は連載21回で終わったそうです たぶん単行本は未)