日本の行く先について、それぞれ、いろいろな見方があるようですが。オレの見方は、「後ろ向き」です。
なにしろ、よくなるというか、成長を前提とした計画は全て頓挫すると思っています。
成長はもう無いし、ありえない。
それはこのいま昨今の与党である民主党が次の党首＝総理大臣を選ぼうとしている光景を見ていてもう分かると思いますが、この党には一致団結はもうありえない。そしていままで随分長い間、自民党という与党をみていて、その党がどういう仕組みで動いていたのか、それに絶望したから民主党に変えたはずだったのですが、民主党も結局おなじような形になっていく、
そしてもう他の仕組みもない。
これは絶望だと思います確実に。
日本の政治の機能不全は民主主義的なプロセスがまったく健全に機能することを放棄しているところにある。
そして福島原子力発電所の崩壊にあたっての放射性物資の散乱問題。
危険なことのもっとも危険な点は、危険な喫緊の問題（放射性物質の散乱）が目の前にあってなお、その制御に責任を持つはずの日本国政府の在り方が、これほどまでに最悪の体制であることにある。
こんな国が成長とか経済成長とかできるわけない。
フクシマというカタカナで語られる事態の全てが最悪なうえの制御不能状態であることは確実であり、その土地が危険であることも確実で、生命を最優先するのならば強制的にもっと大きい範囲での強制避難疎開移転が必要な事態と思われる、オレの考えでは。
つまり原子力は日本の政府のような低能力しか発揮できない政府にとっては制御できるようなものではなかった。レベルが違った。
いつでも考えるべきは人間のバカさであって、人間の素晴らしさはそのあとに考えてもちっとも遅くない。
バカ政府に原子力行政をまかせるなんて、ほんとうに危険きわまりなく、そこで地震が「いやマジもうアウト」だと裁いてしまったのである。
まあどんな賢い政府であっても結局人間がコンパネの前にいる以上、原子力は人間の叡智には扱いきれないものだと思うけど。
エネルギーがなくてもやっていける社会（家内制手工業を基本とする）レベルにまで後退するしかないってゆう意見。
橋本治先生の意見を参考にしています。
オレ（さぬきみちる）の意見です。
