つまるところ他者との関係性であって
リアルでも概念上でも同じことで
まず
「どうして他人の話している内容を理解できるのか」
と
「どうして他人の気持ちがわかるのか」がある
話している内容を理解できるというのは
共通理解している言語という媒介があるからだ
気持ちがわかるのはなぜ?
ここでは「それを自分が体験していたら自分がそのように思うだろうと想像する上での気持ち」というフィールドがある
いじめが最低なのは
まず他者を支配(命令に服従させる)があって
それはどんな権威にも基づいていないし
理由もない
そのくらい人間のおろかさは群を抜いて酷さが屹立している
おろかというのは自分で自分を管理できないという意味でのおろか
昔はオレは教育や思考の訓練によって
わからないものもわかるようになるのだと思っていたのだが
人間のおろかさはそんな生易しいものではなくもっと根が
深く
オレがヴィトゲンシュタインをたくさん読んだのの理由は
どうして他人は人の頭の中とかこころの気持ちとか
そういう見えないものを「わかる」と言うのだろうかという
ところの疑問にあるし
クワインを読んだのも名前というものと
名前がさししめすところのものが
違うのに
どうしてそこはそうなっているんだろうというところ
(この疑問はだいぶ後付けだけど)
にあって
というのだそうだが
まあつまるところ人間のおろかさは
他人に対して
理解ができないところや
あるいはなにもないところから架空の敵認定をしたり
殺人がなくならないとか
いじめがなくならないとか
戦争もなくならないし
政治の場面においての価値の配分も
かならず全員を納得させるものにはならず
強権においてなにかを強行するし
おかしなことがなくならない
オリンピックを中止してほしいし
いま国民の8割がそう思っても
政府とIOCとを停める手段がないのですよ
そういう感じで
戦争とかだって
停める手段がないとかいって
徴兵されたりするのだろう
そのくらいのおろかさは
まだまだなくなっていない
いないようだ