ひる

煮物ができたので冷まして味しみこますあいだに

書くけど

「孤独」という生き方 「ありのままの自分」でいることのできる、自分だけの居場所を求めて (光文社新書) 新書 – 織田 淳太郎 

読み終わったのだが最後のほうはだんだんと

嫌悪が増してきたので飛ばし読みになりました

さてなぜそう思ったのかを根拠とともに書かねばならぬ

まあこういうの嫌いだでいいんだけど

 

そもそも論でいえばタイトルは「孤独」

についてなんだけど

副題が長すぎるので

それで焦点も主張もその主張の根拠となる部分もぼやけている

 

これはエッセイなのかそれともレポートなのか

取材内容とそれについて考えた自分の意見と

自分の行動についての記述とそれをどうしてやろうと思ったか

(さいごには「わからない」と書いているから結論としては

わからないのだろう)

などが混在している

それから

オレの一番大嫌いな

素人のくせにーいやそういう言い方はいけません

哲学者やその他の偉人が著書でのこした考察を部分的に

引用してるけどそれらは本人の主張を支える傍証になっている

のか?

おまけに最後のほうにスピリチュアルが出てくるこれが問題で

スピリチュアルを書籍の内容に出してしまったら

その書籍はスピリチュアルのような

科学的根拠は無いのに

「見える」というような人のいうことを

採用するような態度で物事をみている人の書いた書籍

なってしまうので台無し

 

いまのうちに覚えていることを書くと

この著者は

ノンフィクションライターとか

やってた人で

息子を亡くして

若くして亡くしたわけだが

そのあとの心の混乱に耐えられず

方法をさがしたすえに

自然のなかの山の中に

住居を購入して

部分的に住むという生活をしたら

こころの

ある程度の安定を取り戻すことができた

 

というのがメインラインなんだが

 

「ありのままの自分」とか言ってしまうところが

じゃあそれはそもそもの自分の本態で

それはいままで悲しみとかで覆い隠されていたのですか

みたいな

質問したくなるんだけど

そもそもが主張にもならん感想を

つらつらといろいろ書いて

新書に仕立て上げたという呈なので

そこに質問してもしょうがない

 

仏教を持ち出すならそこには

時間もないばかりか「私」もないはずなのだが

 

あとその庵だかなんだかしらんが

あんたはそこにいるだけでいいのか

もうちょっと社会全体のこととか

考えたくないのか

金をもって自分のためだけに使うでいいんだね

それはオレもそうですけどね

そうそう

 

あと妻がいたとかいないとかそういうことが

全然内容に出てこないんだけど

息子をうしなって悲しむのはその母もそうなんじゃないの>?

なんでまったく内容に出てこないの?

登場させたくないの?

まったくわからん

 

高齢男性のいかにも独善というか

悲しみにあってさえも独善で考えることしかできない

にみちみちた本だった

とオレは思った

なにが独善かというと

断片を垂れ流しているから

議論の俎上にのせられるような書籍ではないということ

 

エッセイですというには

エッセイに本来必要なもの・・・

エッセイに必要なものってなに?

 

いろいろ考えさせられました

 

でもこれだけオレが高齢男性性を嫌っているということは

そうなってしまう(鏡をみられない)んだろうなオレが

そうなる恐怖がありすぎるために

そこから逃れられない感じ

恐ろしい

 

でも努力はします