よる2

松本の行き帰りはラジオを録音したの聞いてた。山里亮太の不毛な議論。ゲスト・松井咲子
 山里JUNKは滅多にきかないが松井ゲスト回は聞くようにしている(3回目)。
 松井さんに興味があるからである。
 前回総選挙38位っていうから。
 そしてラジオ大好きという。
 
 喋りをきくとだいたいこの人こんな感じってわかるもんである、実際オレはいま職場で「ものすごい早口になったり声が異常にちいさかったり大きかったり超不安定だったり」という同僚をどうしたものかと思っているのだがそれはそれとして、松井咲子さんはけっこう普通に失礼だったり適当だったりする。
 ラジオで「かわいい」を見せることは至難の業である。
 
 いまわかった。声が可愛いと言うことはできるけど、声は声だけでは成立しない、それは「語り」であり、内容がある。
 内容がないのはただのトーンである。
 
 語りは人格をうつす鏡である。全部バレている。だから、松井咲子さんが一部適当なところがあるとかエロいコーナーもちゃんときいているとか生き残りに苦労しているとかけっこう分かる。その上でかわいいと思えるならかわいいんだろう。オレはまだかわいいとは思えない。興味あるって程度である。薄っぺらい感じを払拭するのは容易ではない。
 
 その意味でオレがどうして延々とゆかりんの黒うさぎを聴きつづけているのか、だけど、結局人間の厚みみたいなものがあってそれが好きだからである。そうなんだ。そうです。だからFCも更新してしまったのね。ゆかりんのラジオはやさぐれOLのソレであるといってもいい。もう35も越えた、仕事に生きるOLである。仕事は超一流であるといってもいいレベルである日本の女性声優の頂点20人ってレベルである。つまり将棋ならA級ってことだ。
 いやでも「ベテランになればなるほど」っていうランキングもある世界だからな・・・
 それはそれとして。
 ゆかりんのボヤキ。友達いないよアピール。部屋が汚い。
 でもときどき真剣になったり、ときどき変なことにこだわったり、ときどき挫けたり、ときどきふざけたりする。
 マイナス面については「好きになってもらいたい」というアピールからしたら正反対のベクトルである。
 どうしようもない。
 しかし隠さない。
 もちろん、ラジオで言えないことがあることくらいは想像できる、できるが、その部分を除いたのこりは全部、隠さずラジオで語られている。そのへんが等身大。そのへんからいろいろ想像もつくし結局基本は仕事に超まじめなプロでしかし性格が面白いというあたりになる。
 性格が面白いのは自虐が中心になる。
 こういう話を、ゆかりんを全く知らない人にも、わかるように、適切な例を用いて解説できるようにならないといけない。
 それにはまずなにかの枠組みを設定するといいと思う。
 成功しているお話というのはそうである。たとえば「干物女」。あまりにも分かりやすいこういうイメージですよ、というのを設定している。
 
 まあゆかりんでいえば目の細い35OverのベテランOLがフェミニンなファッションが好きな人。この先どうなるのか。