ひる

「病院」を読んでた。
リビング・ウィル」特集。
どこまでも難しいもんだい。
 
オレの感想。ついったー。

「病院」。今号の特集はリビング・ウィル尊厳死。さすがに医療系専門誌だけあって特集がきめ細かい。尊厳死法制化により、難病患者が周囲の無理解から死に追い込まれるケースについての想定がわかりやすかった。よい死 good death の話も。そして、欧米における自己決定の重要性と、日本における「決定を医師に委ねる」との対比。自分のことを他人に決めさせるなんてとんでもねえとオレは思うがどうか。現実社会には色いろな人がいる。
 
だいたい、法できめることには馴染まないっていうのだ。でも一旦病院に入ってしまったらヘタに管(呼吸、栄養、排尿、点滴)をつながれてしまってこれが一旦抜いたら死んじゃった、死ねる、になるので医師が抜かないのである。抜くと殺人罪に問われるなど。そして家族があいまいであること。本人が意思表示できないこと。
 それと、難病でたいへんな人で意思があってそれを表出できる人がいて、その人がどうなるどうなりたい意思として、というのは別のことであると考えると悪なのか。
 
 そういうことを、外側からどう扱うのかについての、いろんな国のケースが、この「病院」(医学書院)ではよく紹介されていてよかった。アメリカのような法法法している国でも、実際には本人の事前意思表示よりも現前の家族意思を優先したりしているのね(それについて州法で医師を免責したり)。
 
 しかしなによりもオレは個人として自分の意志意見を最大いやぜったい尊重してほしいと思っていて、これを捻じ曲げられたら恨んで霊となってのろってやると思っているのだが、このオレの個人意思は果たして尊重されるのだろうか。